【コスモテック】印刷と環境をクリエイトする 「脱炭素・低炭素」の環境製品でサステナブル経営に貢献

印刷・製本・紙工関連機器の製造販売会社として1978年(昭和53年)に創業した株式会社コスモテック(永井尚雄社長)は、常に人と人とのコミュニケーションを重視し、顧客の視点に立った製品の開発に努めてきた。同社独自のシステムと技術力は環境機器メーカーとして、印刷業界はもちろん、工場設備展、洗浄機材展、NEW環境展に出展。環境機器メーカーとして注目を集めている。

永井尚雄代表取締役社長は「印刷業界で培った環境技術を基盤として、様々な業界の環境製品を開発しています。特に『水』に関わる環境技術は、あらゆる産業で最適な水が求められています。産業廃液処理装置では当社独自の減圧蒸留方式により産廃の廃液を削減する水溶性廃液処理装置「FRIENDLY(フレンドリー)」を開発し、上場会社からも廃液処理装置として採用され始めました」と現状を述べる。

同社には「環境」の負荷を低減する環境機器開発に関する相談が多く寄せられる。「水は全ての産業の中心です。全ての産業が最適な水を求めています。水資源を適切に管理・運用することにより、全ての人々の持続的な社会を実現したいという思いから、2018年に『環境・水・未来』を企業のミッションとしました。脱炭素、サステナブル社会に貢献する製品をこれからも開発します」と環境製品の取り組みを述べている。

永井尚雄 社長

 

2025NEW環境展に出展

コスモテックの製品は、省エネルギー・省資源・汚染の予防を実現し、「環境」の負荷の低減を軸に製品開発を行っている。「水」は、同社製品とは切っても切れない深い関わりを持つ。オフセット印刷に必要な湿し水の成分と温度を一定に保ち、印刷機へと循環させる「湿し水冷却循環装置」TOP-ONE CFGは、湿し水に必要な3つの高機能ユニットを1台に凝縮。常に最適な湿し水を印刷機へ供給することでインキ量を約15%削減することが可能。インキ量15%減削減し年間のインキコスト削減は、約450万円になり、インキ製造時や輸送時に発生するCO2も連鎖して大幅に削減できる環境に配慮した製品といえる。

ハイプレッシャー加湿器UruOs(ウルオス)は、コンプレッサーAIRは使わず、高圧ポンプで水圧を6.5~7.0MPaまで高め、微細ミストをノズル噴霧するため他の噴霧方式と比べてエネルギー消費が少なく、また水の消費量も抑えられるため、環境にやさしい噴霧を行う。例えば1リットル/1hの加湿にかかる電力量を電熱蒸気式と比べた場合、ハイプレッシャー加湿器は1/100W程度まで抑えることが可能で、水資源の適切な運用、省エネによるCO2の削減をこれ1台で管理できる地球環境に配慮した加湿器といえる。

ケミカルフリー・マルチユニット湿し水冷却循環装置 TOP-ONE CFG 5000 / 6000

TOP-ONE CFGは、オフセット印刷にとって最適な湿し水を供給する今までにない画期的な湿し水冷却循環装置です。内蔵された各種高性能ユニットはオフセット印刷の高品質化、低コスト化を実現可能にする。3つの高性能ユニットを湿し水冷却循環装置内へ配置し本体と一体型で、印刷適性の高い湿し水を作り出す。特殊フィルターユニットで湿し水の汚れを濾過、クラスターボックスユニットで水を細分化、紫外線UVランプユニットで殺菌を行い、常に最適な湿し水を作り出し、印刷機に供給する。

ハイプレッシャー加湿器「UruOs-50」

高圧噴霧方式を採用し、最大50L/hの加湿能力を持つ加湿器。超省エネ設計により、消費電力を抑えつつ効率的な加湿を実現する。水道直結型であるため、補水の手間を削減し、エアープレッサー不要の静音設計となっている。

ハイプレッシャー加湿器「いつも(itsumo)」

全方位に噴霧が可能なポータブル加湿器。フィルター不要の構造で衛生的に使用でき、間欠運転機能を備えることで、効率的な加湿が可能となる。10L×2の給水タンクは持ち運びしやすく、さまざまな現場で活用できる。

水溶性廃液処理装置「FRIENDLY」

水溶性廃液の排出量を大幅に削減できる処理装置で、10、25、100、125L/hの処理能力を備え、さまざまな廃液に対応可能である。高い濃縮倍率を実現し、廃液処理コストを削減するほか、24時間連続で自動運転が可能なため、労働負荷の軽減にも貢献する。自動洗浄機能やタッチパネル操作など、使いやすさにもこだわった設計となっている。

水溶性廃液処理装置「FRIENDLY D-50」

従来の減圧蒸留方式では処理しきれなかった高濃度廃液などを処理「蒸発乾燥」する。FRIENDLY D-50は廃液を蒸発乾燥させ、減容化することで、大幅な処理コスト削減が可能。廃液処理に多くの手間とコストがかかっていたが、軽量コンパクト設計でメンテナンスが簡単。操作方法は廃液投入後、自動運転スタートボタンを押すだけなので、誰でも操作が簡単にできる。 廃液を蒸発乾燥させることにより、これまで処理できなかった廃液を安全に処理することができる。

電解式シリカ除去装置「SUKAI(スカイ)」

水道水に含まれる溶存シリカと硬度成分のカルシウム、マグネシウムを除去する。「SUKAI」は電気分解方式によって水道水中のシリカ成分の除去を目的に開発された装置で、「電解」と「中和」の2段階処理によって効率よくシリカを除去する。

分離膜・凝集剤を使用せず、電気分解方式を採用。排水量は10%の最小限に抑え、安定したシリカ除去を実現した。分離は凝集剤を使用しないでシリカ濃度に合わせて電解条件を変更。消耗品は電解用電極(陽極)、PH中和剤、濾過フィルターおよび塩(軟水化装置使用時)の4種類で、ROフィルターの交換頻度と交換費用に比べてランニングコストの低減が可能となる。RO装置のように大量の排水を出さないので水道使用料を抑えることができる。

 【会社情報】
 株式会社コスモテック
 本社:京都市伏見区深草善導寺町12ー2
 電話:075ー621-7431
 HP:https://www.cosmotech-jp.com/

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