矢野経済研究所 成長が続く軟包装デジタル印刷市場 水性インクジェット印刷機の登場に注目

株式会社矢野経済研究所は、国内の軟包装分野でのデジタル印刷市場の調査を実施し、市場動向や参入企業動向、将来展望を明らかにしている。

市場の成長止まらず 需要も堅調に推移

矢野経済研究所の調査によると軟包装デジタル印刷市場は、市場が本格的に形成されて以降拡大を続けており、2024年度も前年度比11.8%増となっていた。既存品目の需要拡大に加え、新たな品目での実績も増えており、デジタル印刷の受注品目も広がりが出てきている。
また、案件の小ロット化が進んでいる軟包装市場で、グラビア印刷では対応できないロットへの対応策として、デジタル印刷の活用が進んでいる。2025年度も引き続き堅調な需要を見せており、市場は再び拡大する見込みとなっている。

同調査は、今後も軟包装市場では小ロット化が進行し、デジタル印刷に適する需要は高まっていくと示した。また、現状、軟包装市場ではグラビア印刷の最低ロットとユーザーの必要枚数に齟齬がある案件も多く、顕在化していない需要も大きいと指摘。そのため、軟包装デジタル印刷市場は今後も成長を続けると予測している。

水性インクジェット印刷機登場でさらなる市場活性化を予測

注目トピックとして、新たなインク方式となる水性インクジェット印刷機の登場が挙げられた。2020年6月に軟包装向けの水性インクジェット印刷機が上市されたことを契機に、市場では水性インクジェット印刷機への注目度が高まっている。印刷スピードが速く最大印刷幅も広いため、生産性では他のインク方式より水性インクジェット印刷機が上回っている。また、環境負荷の低減という点でも、他のインク方式に比べて大きなアドバンテージを有している。
同調査は、これまで液体トナー方式の独壇場となっていたデジタル印刷市場で、水性インクジェット印刷機という新たな競合機の登場は、市場のさらなる活性化に繋がるという見解を示した。

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