大日本印刷 ElevationSpaceと宇宙機器用材料の軌道上実証から回収・分析までを一体提供するサービス開発に向け資本業務提携を締結
大日本印刷株式会社は株式会社ElevationSpaceと、6月19日に資本業務提携契約を締結した。両社は人工衛星などの宇宙機器に使用される材料・部品を対象に、宇宙環境での軌道上実証から地上で回収した後の分析・評価までを一体で提供するサービスを共同で開発し、宇宙機器への活用拡大と安定供給に貢献する。
宇宙実証・回収・分析のワンストップサービスを開発
両社は、材料・部品の地球低軌道における実証から、地上回収後の分析・評価までを一貫して提供するサービスの開発を進める。ElevationSpaceが持つ軌道上実証・回収技術と、DNPが培ってきた材料・部品の分析・評価技術を組み合わせる。
これまで国内では宇宙環境での実証機会が限られていたが、同サービスの開発により、宇宙実証の機会を拡大する。これにより宇宙機器向け材料・部品の開発サイクルを迅速化し、信頼性の向上につなげる。民間企業が宇宙産業へ参入する際の課題となっている宇宙環境での使用実績不足を解消し参入支援を図る。
宇宙実証・回収機の開発支援と性能評価
ElevationSpaceが開発を進める宇宙実証・回収機に使用する耐熱材料などについて、DNPが宇宙実証の前後で性能や劣化状況の分析・評価を行う。具体的には、材料の組成や物性、耐久性を分析したレポートを提供するとともに、評価基準やグレードの設定を支援する。
DNPの分析技術を同機に活用することで、開発の効率化と性能向上を実現する。宇宙空間の活用が進む中で欠かせない、宇宙環境に耐えうる材料・部品の安定供給体制の構築を、両社の技術連携によって推進する。
宇宙産業の発展と将来的な月面開発への展開
DNPとElevationSpaceは、同サービスを宇宙産業への参入を目指す多様な企業へ提供していく。効率的で迅速な宇宙実証の機会を提供することで、海外製品への依存が続く宇宙機器用材料の国内自給や、新たなサプライチェーンの構築に寄与する。
将来的には、月面開発向け材料・部品への適用も視野に入れ、多様なパートナーとの連携を強化する。世界のスペースエコノミーが2035年に約1兆8,000億ドルへ成長すると予測される中、宇宙環境における材料評価の基盤を確立し、宇宙産業のさらなる発展に貢献する。
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