DNP アニメと工芸品を融合したブランド「AN-IPPON」を立ち上げ 北米の常設店で「NARUTO-ナルト- 疾風伝」コラボ商品を展開
大日本印刷株式会社(DNP)は、日本のアニメIP(知的財産)と各地の工芸品を組み合わせた海外向け新ブランド「AN-IPPON(アニッポン)」を立ち上げ、北米の販売拠点を起点に日本発コンテンツと工芸産地の海外展開を支援する。同社は版権元との調整から工芸産地との商品企画、海外での販売・プロモーションを一貫して担い、日本発IPと工芸産地をつなぐ海外展開モデルの構築を進める。
アニメIPと伝統工芸の価値を融合した新ブランド
「AN-IPPON」は、日本のアニメと各地の工芸品を組み合わせ、海外市場向けに展開するDNPの独自ブランド。ブランド名の「IPPON(一本)」には、「一本の道を極める」「一本筋が通っている」といった意味を込めた。長年受け継がれてきた日本のものづくりの姿勢とアニメ作品の世界観を重ね合わせ、単なるキャラクターグッズではなく、工芸品としての価値を持つ商品を提供する。
背景には日本のアニメIPの海外需要が高まるなか、日本各地の工芸品にも海外市場での販路拡大が期待されていることが挙げられる。一方で、工芸品の海外展開における認知向上や販売基盤の整備といった課題がある。同社はこれまで培った版権元とのネットワークや、東京アニメセンターなどの運営で得たIPビジネスの知見を活用し、商品企画から販売までをワンストップで支援する。
第一弾は「NARUTO-ナルト- 疾風伝」とのコラボレーション
ブランド展開の第一弾として、アニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」と石川県の九谷焼、山形県の米沢織、福島県会津地方の赤べこがコラボレーションした商品を発売する。九谷焼の豆皿セット(299.99米ドル)、職人が手作業で制作した赤べこ(299.99米ドル)、米沢織のスカーフ(99.99米ドル)をラインアップし、北米限定で先行販売を実施する。

同ラインアップは6月30日から、北米で運営する「東京アニメセンター」のサンフランシスコ拠点とボストン近郊拠点の2カ所している。また、2026年内には米国・ロサンゼルス近郊の「アニメイトロサンゼルス」でも販売を開始し、北米における販路拡大を推進する。
2028年度に売上20億円を目指し世界展開を加速
DNPは今後、「AN-IPPON」を通じて漆器、和紙、陶磁器、染織品などへ対象を広げ、3年間で全国47都道府県の工芸産地との連携を目指す。北米を起点に、ヨーロッパ、東アジア、東南アジア、オーストラリアなど5つ以上の国・地域へ順次販路を拡大する。また、Anime ExpoやAnime NYCといった大型イベントへの出展を通じて、認知拡大とファン獲得を図る。イベントや常設店舗で得られた来場者の反応や販売情報を分析し、次期商品開発や展開地域の選定に活用する。
同社は、北米の東京アニメセンターを2026年度までに10拠点へ拡大し、同ブランドを含む関連事業で2028年度に単年で20億円の売上を目指す。
「AN-IPPON」インスタグラム▶ https://www.instagram.com/an_ippon
この記事をシェアする
