ハイデルベルグ 〝顧客とともに未来を作る〟創業100周年でメッセージ~AIや自動化の時代も印刷は重要な産業である
ハイデルベルグ・ジャパン株式会社は、今年、川嶋商店がドイツ本社と代理店契約を結んだ創業時から100年を迎えた(1999年からハイデルベルグ・ジャパンとして営業)。それに伴い4月21日、東京都品川区の本社で行った会見で、ヨルグ・バウアー社長は日本の印刷産業の一員として、「共に未来を創る」パートナー企業としてあり続ける指針を披露した。
【バウアー社長コメント:日本の印刷産業の一員として成長してきた100年】
今年はハイデルベルグ・ジャパンの100周年の年です。この年月は、ドイツの一企業が単に日本で事業を行ってきたのではなく、日本の印刷産業の一員として、ともに成長し、歩んできた歴史であると考えています。
日本は、世界で最も要求水準の高いマーケットの一つで、技術力や価値が本物かどうかを測る試金石とも言える特別な存在です。
世界におけるハイデルベルグの大きなマーケットは、アメリカ、中国、ドイツ、そして日本です。そのことからも日本はとても大事なマーケットなのです。
この100年間、私たちは常にお客様とともに変化してまいりました。印刷技術はオフセットからデジタルへ、さらにハイブリッド生産へと広がっています。それに伴い、私たちの役割も機械を提供するメーカーから、ソリューションやコンサルティング等を担うパートナーへ進化してきました。
システムについては、デジタル印刷は、オフセット印刷に代わるものではなく、短納期、小ロット、カスタマイズ、高付加価値といったニーズに応える重要な生産ポートフォリオの一つとなっています。またワークフローは印刷ビジネスの大切な要素になっております。
その意味では、ハイデルベルグの「プリネクト」は、メーカーを超えてシステムをつなぐオープンワークフローであり、これからも提供していきます。
5年後、10年後の印刷業界を見据えて取り組む
日本の印刷業界が直面している課題として、人手不足、熟練者の引退といった人材についてだけでなく、仕事の単納期化、多品種化、そして何より属人化ということがあるのではないでしょうか。そのため、人が足りないことだけでなく、経験豊富な人材がどんどん会社をリタイアしていくと、印刷会社は困ることになります。そう考えていくと、ワークプローの構築は、オートメーション化を促進するソリューションの一つにもなるだけでなく、その会社にとっての強みにもなると考えられると思います。
ワークフローを構築することで、カタログ印刷の仕事を、1人のオペレーターがーターがデータから、出来上がるフィニッシングまでコントロールができるなら、どうでしょうか。ヨーロッパやアメリカのように紙の種類やフォーマットなどを標準化している傾向が強い国とは異なる文化を持つ日本において、こうしたワークフローは、日本では大きなチャレンジかもしれません。
しかし、標準化が進み、インラインフィニッシングで一気通関が実現したならば、今後の5年、 10年先のマーケットのために大切なソリューションになるという気がしています。
デジタルやAIが進んでも、印刷の重要性は変わりません。印刷は、信頼性の高い情報伝達手段として社会に不可欠な役割を担い続けていくと思っております。
AIや自動化が進んでも、印刷産業は重要な産業である
そして、AIや自動化が進んでも、印刷業の重要性は変わりません。パッケージ分野をはじめ、印刷は信頼性の高い情報伝達手段として、社会に不可欠な役割を担い続けていくと思っています。
そうした中でハイデルベルグの役割は、機械を販売することだけではありません。自動化やワークフロー統合、コンサルティング、そして教育を通じてお客様の生産性と 収益性を支援することにあります。私たちは収益性のないサステイナビリティは成り立たないと考えているからです。
そして、印刷産業は人のビジネスだと思います。ですから、標準化やルールの確立により、AIでさらに自動化できるのではないでしょうか。そして今後、現場を変え、変革をもたらすためにも、人材育成と、けん引役となるリーダーを育成するための投資やリーダーシップがますます重要だと思います。
私たちはこれからも「shaping the future together(共に未来を創る)」を掲げ、お客様やパートナーと共に印刷の価値を創造し続けてまいります。

