ウエマツ×ハイデルベルグ・ジャパン 「マルチドット」導入でインキ使用量15%減 環境配慮・コストカット・高品質を同時に実現
印刷物の製造受託を強みとしている株式会社ウエマツは、出版・商業印刷にこだわらず多種多様な印刷を手掛ける印刷会社。同社は、ハイデルベルグ・ジャパン株式会社の新たなカラー技術「MultiDot(マルチドット)」の導入により、インキコスト削減を実現した。
ウエマツで「マルチドット」採用
諸資材の価格高騰が続く昨今、ウエマツでは、インキ価格の上昇が利益を逼迫する1つの要因となっており、インキ使用量の削減方法を模索していた。その中で出会ったのが、ハイデルベルグの新しいソリューションとして発表された「マルチドット」だった。
導入にあたっては、実機テストを経て十分なインキ削減効果を確認。そのことから、マルチドット導入に至っている。システムの搬入から運用までの期間、わずか3日ほどで実現したという。
導入後は初月から効果が得られ、インキの使用量は平均約15%削減した。現在では金額にして年間約3,000万円の削減を見込んでいるという。
インキ代が高騰するほど削減効果の増大にも期待できることから、同社取締役社長室長の福田佳祐氏はマルチドットについて「非常にコストパフォーマンスの高いテクノロジー」であると評価している。品質についてもまったく問題なく、今後マルチドットの導入を拡大していくと語っている。
より経済的で環境にも配慮した印刷を実現する「マルチドット」
ハイデルベルグの新しいカラーテクノロジーである「マルチドット」は、環境対応をはじめとした従来の印刷プロセスの課題に挑み、より高度な品質を実現するためのサステナブルなスクリーニング技術。ハイデルベルグ・ポーランド社とポーランドの大学生との共同開発により誕生したもの。
同技術は、最適化された異なるサイズの「クラスター」を持つマルチクラスター構造が特徴。これは印刷ドットを規則性のある小サイズのグループに集約するテクノロジーで、スクリーンの間隔や角度といった従来のスクリーニングの性質を維持しながらも、特徴的なドット形成により従来比で20%のインキ使用量削減を可能にする。これにより、環境負荷軽減とコスト削減を実現する。
線数は150線で、従来のAMスクリーニングと同じく規則的に配置されている。現在、日本のAMスクリーニングでは175線が一般的なため、150線は一見物足りなさを感じさせる。しかしドットの最小サイズが従来のAMスクリーニングよりも細かいことから、結果としてより細かい絵柄も鮮明に表現可能。人物の髪の毛や動物の毛並みなどもきれいに表現でき、写真集や大判ポスター、カタログ、ファッション誌の印刷にも適している。
さらに、AMスクリーニングの課題であったロゼットパターンやモアレを発生させない安定した印刷を実現。スキルレスな印刷方式のため、一般的に使用されているAMスクリーニングからの置き換えを容易に行うことができる点も特徴となっている。
「マルチドット」は材料とエネルギーの消費を削減して生産工程を最適化し、生産効率を大幅に上昇させる。そのため、環境に優しく、かつ印刷品質の向上を実現する新たなスクリーニングテクノロジーとして、環境対策やコスト削減に取り組む印刷会社に最適なソリューションとなる。
- 企業情報
- 株式会社ウエマツ
- 東京都豊島区南長崎3-34-13
- http://www.uematsu-p.com/index.html
- ハイデルベルグ・ジャパン株式会社
- 東京都品川区東品川3丁目31番8号
- https://www.heidelberg.com/jp/ja/index.jsp

