日本通運×富士フイルムG×JR貨物 環境配慮型鉄道ラウンド輸送の運用開始 使用済み複合機の回収~再生機の供給を一体化
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社のグループ会社である日本通運株式会社は、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(富士フイルムBI)、富士フイルムロジスティックス株式会社、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)と連携し、首都圏-鈴鹿間で31フィートラッピングコンテナを活用したラウンド輸送を開始した。同取り組みは、首都圏から使用済み複合機を鈴鹿へ輸送し、鈴鹿で生産した再生機を首都圏に輸送するもの。長距離幹線区間を鉄道へとモーダルシフトするとともに、安定した輸送力の確保、輸送効率の向上、環境負荷の低減を図る。
本格運用の開始に合わせて、5月25日、東京都品川区の東京貨物ターミナル駅で出発式が開かれた。
首都圏で活躍した複合機をリユースして、もう一度首都圏へ
近年の物流業界では、トラックドライバー不足や労働規制強化を背景に、中長距離輸送の安定確保が大きな課題となっている。加えて、企業活動においては、CO₂排出量削減をはじめとする環境配慮型物流への対応も一層重要になっている。
今回輸送する「再生機」は、富士フイルムグループの「使用済み商品は、廃棄物ではなく、貴重な資源である」という考えのもと、リユース部品を設計上の重量比で最大84%活用し、新造機と同様のプロセスおよび品質基準で製造された商品を指す。富士フイルムロジスティックスでは、首都圏のユーザーから回収した使用済み複合機を鈴鹿へ輸送し、鈴鹿で生産された再生機を再び首都圏へ供給している。日本通運は、この往復双方の安定した輸送需要に着目し、鉄道コンテナを活用したラウンド輸送スキームを構築した。
同スキームでは、東京貨物ターミナル駅-四日市駅間の長距離幹線輸送に31フィートコンテナを使用した鉄道輸送を採用し、発着地から駅までの集荷・配達をトラックと組み合わせることで、首都圏と鈴鹿を結ぶ一貫したラウンド輸送を実現。さらに、富士フイルム専用デザインを施した31フィートラッピングコンテナを導入することで、資源循環を支えるラウンド輸送の取り組みを可視化し、環境配慮型物流の発信にもつなげている。

日本通運は、同取り組みを通じて、鉄道・トラック・倉庫機能を組み合わせた最適な物流ソリューションを提供し、富士フイルムグループのサステナビリティ経営と安定供給の実現に貢献するとしている。
出発式で関係者が喜びを語る
5月25日の出発式には多数の関係者が出席し、関係各社の代表者が挨拶を行った。
◆ 日本通運 執行役員 越田義昭氏
当社からのご提案に対し、富士フイルムグループ様には迅速にご賛同・ご決断いただきました。環境に対する高い意識と、資源循環の実現に向けた強い意志を改めて実感しております。その取り組みを物流面から支えられることを大変嬉しく思うとともに、大きなやりがいを感じています。
◆ 富士フイルムBI 執行役員 八尋孝弘氏
富士フイルムビジネスイノベーションが、業界で初めてリユース部品を使用した商品を市場に投入して今年で30年になります。今回の日本通運様との環境配慮型鉄道ラウンド輸送の運用開始により、サステナブルな社会の実現により一層貢献できることを大変喜ばしく思います。
◆ 富士フイルムロジスティックス 社長 有馬和則氏
関係各社の協力のもと鉄道ラウンド輸送を実現し、効率化と環境負荷低減を両立する物流スキームを構築できました。
◆ JR貨物 取締役兼常務執行役員 関東支社長 篠部武嗣氏
富士フイルムグループ様およびNXグループ様と共に進める本取り組みによって、鉄道貨物輸送の強みを活かして、カーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーの推進に貢献できますことを嬉しく思います。安定輸送に努めてまいります。
