OSP リードフィルムの水平リサイクルとピロー包装材へのアップサイクル実証実験を6月から開始 脱墨技術で資源循環を推進

株式会社OSPホールディングスは、2026年6月から軟包装印刷の調整に使用するリードフィルムの水平リサイクルおよびアップサイクルに関する二つの実証実験を開始した。同社はフィルムからインクを取り除く脱墨処理技術を確立し、従来は廃棄物として処理していたリードフィルムを再資源化することで、資源循環の実用化を推進する。

脱墨処理技術の確立によりリードフィルムの再資源化を実現

リードフィルムは、軟包装印刷において色調の調整や印刷品質の確認を目的に使用する調整用フィルムである。通常、使用後は廃棄物として処理されるが、OSPグループでは製造工程における環境負荷軽減のため、このフィルムの活用に着手した。

同社は、フィルムに印刷されたインクを取り除く「脱墨処理」によるリサイクル技術を確立した。これにより、大阪シーリング印刷の門司工場および岡山工場のグラビア印刷工程で発生する使用済みリードフィルムを、資源として再生することが可能になった。

脱墨前
脱墨後

水平リサイクルと包装材へのアップサイクルの二方式で実証

実証実験では、二つの手法でリードフィルムの利活用を進めている。一つ目は、脱墨後のフィルムを再びリードフィルムとして利用する「水平リサイクル」である。二つ目は、脱墨後のフィルムをペレット化し、別の製品の材料として活用する「アップサイクル」である。

アップサイクルにおいては、製品の仕上げや梱包業務を担うOSPアドバンスにて、ペレット化した材料をピロー包装材の一部として活用する。実証実験を通じて、品質を担保しながら安定供給ができる本格的な製造体制の構築を目指す。

グループ工場の環境負荷軽減とサステナビリティ方針の推進

今回の取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を果たすための活動の一環である。OSPグループはサステナビリティ方針として「環境」「お客さま」「社会・地域貢献」「人財活躍・育成」の4軸を掲げており、特に環境面ではプラスチック使用量の削減とプロセスの改善に注力している。

これまでも剥離紙を使用しないラベルやプラスチック削減製品の開発を進めてきたが、製造工程から発生する廃棄物にも着目することで、さらなる環境配慮の拡充を図る。

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