DNP 車載用ディスプレイ対応加飾フィルム量産開始高意匠と鮮明な映像表示を両立し中国市場へ第一弾供給

大日本印刷株式会社(DNP)は、自動車内装向けに木目柄などの高意匠加飾と、必要な時だけディスプレイに映像やアイコンなどを鮮明に表示できる光学性能を組み合わせた「ディスプレイ対応加飾フィルム」の量産を開始。第一弾として中国市場に供給し、今後はヨーロッパ、日本、米国、韓国、インドなどへも展開する。

独自の微細加工技術で映像の視認性を向上

同製品は、DNPが培ってきた微細加工技術を応用し、特殊な光透過層を形成している。これにより、ディスプレイからの光をそのまま透過させ、映像を加飾柄の影響を受けることなく鮮明に映し出す。

車内照明や外光などのさまざまな環境下でも鮮明な映像表示が可能となるよう、加飾デザイン層と光学機能層を最適化した。これにより、ディスプレイ表示像の視認性を高めている。また、同社が提供する数多くの自動車内装用加飾フィルムと組み合わせることで、ディスプレイ周辺だけでなく車内空間全体のデザインに統一感を持たせることが可能となる。

「ディスプレイ対応加飾フィルム」のイメージ

EBコーティング技術で高い耐傷性と耐汚染性を実現

同製品のパネル表面には、住宅建材の製造で培った電子線(Electron Beam:EB)によるEBコーティング技術で形成したトップコート層を採用している。これにより、自動車メーカーの要求品質を満たす耐傷性および耐汚染性を実現した。

自動運転の普及を見据え、車内空間をリビングやシアタールームのように活用するニーズが高まる中、DNPは2019年に住宅や自動車内装の加飾フィルム技術とディスプレイ領域の光学技術を組み合わせた同製品を開発した。今回の量産開始により、より快適な空間デザインと機能性の融合を推進する。

従来の加飾フィルムでは表示映像の色や鮮明さに影響を与える
量産する「ディスプレイ対応加飾フィルム」は、色や加飾柄の影響を受けずに鮮明な表示が可能

非車載領域への展開で2030年度に累計50億円を目指す

DNPは、同製品を自動車内装用途に加え、今後拡大が期待される光透過性の外装パーツや非車載領域へも展開する。これらの施策を通じて、2030年度までに累計50億円の売上を目指す方針である。

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