京セラ SolvifAIの上流工程AIエージェントを導入 要求・要件定義の標準化と高度化図る
京セラ株式会社は、ソルビファイ株式会社が提供する「SolvifAI(ソルビファイ)」の上流工程AIエージェントを研究開発本部に導入し、要求・要件定義業務の組織的な標準化と品質向上に向けた運用を開始した。
汎用型AIの課題解決と業務効率化
京セラの研究開発本部通信ビジネスソリューション研究開発部では、5GやIoTなどの先進通信技術を活用したサービスの企画・開発を推進している。同事業において、顧客や社会の課題をソリューションとして具現化するための要求分析や要件定義といった上流工程の重要性が高まっている。
これまで同部門では汎用型AIの導入を進めてきたが、要求分析や要件定義での活用は限定的であった。これらの業務は、顧客の要望を引き出し、整理・具体化しながら合意形成を図る力が求められる。一方で、対応できる人材が限られており、組織的な能力向上が課題となっていた。
汎用型AIはプロンプトによって出力品質が左右されるほか、一定の経験がなければ品質の妥当性を判断することが難しく、有識者の補助ツールにとどまっていた。これに対し、ソルビファイの上流工程AIエージェントを用いた実証実験(PoC)では、要求定義書の作成において大幅な業務効率化を実証した。
有識者の知見を反映し組織全体の成果を安定化
同サービスは、プロンプト入力を必要とせず、インプットデータを取り込むだけで指定のフォーマットや作成ルールに準拠した要求定義書を生成する。インプットが限定的な場合でも必要な情報を補完し、目次間の整合性を保ちながら高精度なドラフトを一括生成する機能を備える。
同社は今後、要求定義書の自動生成用フォーマットに有識者の知見やノウハウを継続的に反映し、組織として高水準の成果物を安定的に生成できる仕組みを構築する。さらに、要件定義などの他領域へ段階的に適用範囲を拡大し、同サービスの活用を通じて関連業務全体の高度化を図る。
