リンクス 画像処理ソフト「HALCON 26.05」の提供を開始 AIオブジェクト検出の高速化や形状マッチングの自動最適化機能を搭載
株式会社リンクスは5月20日、ドイツのMVTec Software社が開発・製造する画像処理ソフトウェア「HALCON Progress Edition」の最新版となる「26.05」の提供を開始した。同バージョンではAIを活用したオブジェクト検出性能の大幅な向上や運用の効率化に加え、形状ベースマッチング、コード読取機能の改善により、利便性の向上を図っている。

「HALCON 26.05」の特長
◆ 進化したAIオブジェクト検出機能
AIオブジェクト検出機能用に、最新の高性能モデルが搭載された。従来のモデルと比較して、大幅な高速化と検出性能の向上が実証されている。複雑な背景、対象物の変動、隠れや重なりが発生するような状況でも適切かつ高速に対象物を検出することができ、見え方が変動するターゲットの検出がより容易になる。
◆ AI学習を効率化するデータ拡張機能
同バージョンでは、AI学習に必要となる大量の画像データを人工的に生成するデータ拡張機能が改善された。学習対象となる画像を内部的に自動的に増やすことが可能。これにより、学習用の画像データが十分集められない状況でも、AI学習を効率的に行うことができ、AIの適用範囲が広がる。
◆ 形状ベースマッチングモデルの自動最適化
実際の画像からマッチングモデルを作成する場合、表面のざらつきや光の反射などで、本来の形状とは異なるエッジがモデルとして登録されてしまうことがある。
同バージョンでは、複数の画像、複数の対象物において、共通で出現する特徴を把握し、最も安定して出現するエッジをモデルとして登録できる機能が搭載された。これにより、画像ごと、個体ごとの見え方の違いを吸収し、安定したマッチングが可能となるモデルを生成できるようになる。
◆ コード検出および文字読取性能の向上
マシンビジョンの重要なニーズであるコード読取機能の安定性がますます高まった。曲面に貼られて歪んだ二次元コードの読取性能の向上や、エンコードの自動化、より人間の感覚に近い文字読取など、様々な改善が施されている。
◆ 新開発環境「HDevelopEVO」の機能拡充
HALCONの開発環境「HDevelop」が、AI連携をはじめとするモダンなユーザーインターフェースを持った「HDevelopEVO」に生まれ変わろうとしている。最新バージョンでは画像処理アルゴリズムスクリプトを実行ファイルから直接呼び出せるScript Engineの対応範囲の拡大や、MVTecが管理するLLMを利用した開発支援機能などが実装。「HDevelopEVO」の製品版のリリースは2026年11月となっていますが、今回リリースされるプレビュー版でその開発効率を体験できる。
新規契約向けの導入プランも用意
今回提供を開始した「HALCON 26.05」は、HALCON Progress Edition開発ライセンスの年間契約期間内であれば、追加費用なしで利用できる。また、新規導入を検討する人向けに、約1ヵ月無償で利用できる評価ライセンスも準備されている。ダウンロードや導入にあたってのサポート依頼などはリンクスホームページから受け付けている。
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