日印産連 「印刷産業環境ビジョン2050」発表 2030年中間目標にScope 1と2を55%削減を掲げ、持続可能な生産プロセスや製品・サービスへの転換を図る
一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連)が、持続可能な社会の実現に貢献するため「印刷産業環境ビジョン2050」を策定した。これにより脱炭素、循環経済、自然共生の実現に向けて、印刷産業全体で取り組みを加速させる。
脱炭素・循環経済・自然共生の3重点目標を掲げる
日印産連が策定した「印刷産業環境ビジョン2050」では、持続可能な社会の実現に向けた3つの重点目標を定めている。
第1に「脱炭素社会の実現」を掲げ、事業活動に伴う温室効果ガス排出量(Scope 1、Scope 2、Scope 3)の実質ゼロを目指す。エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの導入を推進し、持続可能な生産プロセスや製品・サービスへの転換を図る。
第2に「循環経済の深化」として、資源のリサイクルや再利用を促進し、廃棄物の削減と持続可能な資源利用を推進する。
第3に「自然共生社会の推進」を挙げ、生物多様性の保護と促進に取り組み、環境保全に配慮した製品開発や地域社会との協力を通じて持続可能な未来を目指す。
2030年中間目標 Scope 1と2を55%削減
日印産連はビジョン達成に向け、2030年の中間目標を具体的に設定している。脱炭素社会の実現に向けては、Scope1およびScope2の排出量を2030年までに2013年度比で55%削減することを目標とする。さらに2040年には73%削減、2050年にはカーボンニュートラルの実現を目指す。Scope3についても算定範囲を拡大し、取り組みを推進する。
循環経済の深化に向けては、産業廃棄物の最終処分量を0.15万トン以下に抑えるとともに、再資源化率97.5%以上の維持を目指す。
自然共生社会の推進では、持続可能な森林資源の利用に寄与する用紙調達を進めるなど、持続可能な原材料調達を推進する。
他産業との連携や革新的技術導入を推進
「印刷産業環境ビジョン2050」の達成には、現状の省エネ活動や再生可能エネルギーの導入に加え、最新技術の応用や効率的な資源循環が必須となる。日印産連は、今後の革新的な技術導入や他の産業、業界、地域社会との連携を不可欠と捉えており、様々な関係者からの支援を得ながら業界全体で環境への取り組みを強化する。新たに生じる社会・環境の変化にも迅速に対応し、持続可能な未来の実現に向けて行動する。
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