【渡辺通商】省人化・省力化を実現するカード丁合機「TRC-150/20」&紙製リング(FSC®認証品)で冊子やカレンダー綴じする製本機
渡辺通商株式会社は、1969年に丁合機の販売を開始して以来、約半世紀にわたり、印刷・製本業界の発展とともに歩んできた。創業以来一貫して、顧客の要望に的確に応える製品づくりを目指し、技術の研鑽と品質の向上に取り組んでいる。機械設計・電気設計・部品加工・組立・動作プログラムに至るまでの全工程を自社内で一元的に管理。高い精度と安定した品質を維持しつつ、柔軟かつ迅速な対応を可能としている。蓄積してきた知見と技術をもとに、信頼される製品の提供を続けている。
同社はBC丁合機やカレンダー製本機等の製造販売、アフターサービスを行う。 紙製綴じ具で製造した壁掛けカレンダー「タンザック」ならびにカレンダー製本機「Tanzac」が商標登録を取得し「タンザック®」、「Tanzac®」となった。加えて、FSC®認証品の紙製リングで冊子や卓上カレンダーを綴じるペーパーリング製本機「サステナブルペーパーリング」を提案しているほか、FSC®-CoC認証取得も行い、FSC®のサプライチェーンで繋ぐ役割も担っている。紙で出来た綴じ具は、手に触れる感触もやさしく怪我の心配も少ない為、高齢者や 幼児向けの製品にも安心して採用できる。
省人化・省力化を実現するカード丁合機「TRC-150/20」
「TRC-150/20」は、同社がBC丁合機の開発で培った長年の実績と技術を採用したサッカー給紙式のカード専用丁合機で、今注目を集めているトレーディングカード丁合機としても活用されている。
特に、様々な機能や各種センサを搭載しており、簡易操作で稼働。今後も市場拡大が見込まれているトレーディングカードの製造等の現場においても、省人化・省力化が期待できる。操作パネルはタッチパネル式で、シンプルな操作性を実現。長さ50㎜から150㎜までの多品種な丁合が行える。用紙の厚さは0.3㎜から1.0㎜の幅広い用紙に対応。20段単体時には、最大で毎時5,000丁合/10万枚の高速丁合を実現する。
なお、カード丁合機「TRC-150/20」を3台並べることで、60段の作業を実現する(TRC-150/60)。単体だと20段の処理が可能な丁合機を、クロスコンベアを使用することで最大3機つなげることで、60段まで連結できる。追積みフィーダも搭載。用紙積量500㎜で、ゆとりある用紙補充時間を可能としている。
さらに用紙補充センサにより、運転中、センサが反応した場合、お知らせブザーがなり運転中でも、機械を停止することなく用紙補充できる。
またエリアセンサを搭載しているので、作業中に万が一、手を入れてしまった場合には機械が停止され、画面も表示されるなど安全対策が施されている。運転前には、風量を調整し、用紙との隙間が程よくできるか、確認するための運転前作業を行う。運転前に風量を調整確認したあと、手動運転で確実な丁合を確認できる。
光の反射率で落丁を判断する落丁センサアンプも搭載しており、これにより品質を確保。出口部分には、丁合済みの枚数を厚みで検知する「厚み検査装置」があり、登録した厚み(枚数)を確認。異常を検知すると機械が自動で停止するようになっている。丁合が完了すると、クロスコンベアにて丁合済みブックブロックが搬送されていく。
顧客の要望に的確に応える製品たち
カレンダー製本機Tanzac®
同社は1994年に「タンザックTanzac®」を発売し、現在では同社の主力製品として多くの印刷・製本会社に導入されている。Tanzac®は、壁掛けカレンダーの留め具が紙でできており、分別することなく廃棄、またはリサイクル可能なサスティナブルな製本機として支持されている。
壁掛けカレンダーを紙の留具で作り、独特の多様性と機能性で多くのユーザーに支持されてきた「タンザック®」ならびに「Tanzac®」の、長年にわたる努力と顧客の支援が実を結び、特許庁より商標登録の取得が実現した。同社は「ブランド力の向上とともに、より一層の品質向上とサービス向上に努め、お客様にご満足いただける製品を提供し続けてまいります。」と述べている。
サステナブルペーパーリング製本機 [上位モデル]RBM-420D
RBM-420Dは、超音波により紙製リングを溶着するタイプで、機械速度は最大1,500回/時。一度セッティングを行うと、後は角穴の開いた丁合済の本文を流すだけで製本を行ってくれる。
自動でカットされた紙製リングは、本文の角穴に自動装着され、溶着部へ搬送後、超音波振動により溶着される。でき上がった製品はベルトコンベアへ排出。見やすく操作しやすいタッチパネルで用紙幅やリング設定も簡単に行える。
また、小ロットでも段取り替えが容易。紙製品に特徴な湿度や気温などによる変形に対しては、紙製リングの補正機能を装備し、トラブルを極力軽減。補正しきれないリングの変形を検知した場合は機械を停止し、トラブルを未然に防ぐ。
サステナブルペーパーリング製本機 [エントリーモデル]RBM-210
RBM-210は、ヒーターによる熱で紙製リングを溶着する。処理速度は作業者のスピードに順ずるが、連続して動作した場合の最大処理速度の目安は500冊/時。RBM-420Dと異なり、リングへの本文の装着や搬送する為のスイッチの押下は手動となるが、必要な長さにリングをカットする動作や所定位置への搬送、溶着動作、出来上がった製品の排出といった工程は全て機械が自動で行う。
また、リングへの本文の装着時には、装着しやすいように機械が自動でリングを所定の状態にセットする。操作画面はタッチパネルを採用し、用紙寸法、リング数設定、リング搬送補正、エラー画面など、簡単に設定や確認が出来る。
卓上型電動穴あけ機 PUM-300
PUM-300は、電動で角穴をあける卓上型機で、本文にペーパーリングを通す為の穴を開けることができる。RBT-300同様、小ロットニーズに対応する製品。角穴形状は4.5×8.7㎜、ピッチ12.7㎜。ピンは最大22本で、あけたい角穴の数に応じて調整する。
穴あけ側の用紙サイズ最大は300㎜でノド寸法は2㎜~3.5㎜の範囲で調整可能。穴あけ枚数の目安はコピー用紙10枚。動作始動のスイッチを都度押すモードと、本文を差し込むと自動スタートするモードがあり、必要に応じて使い分けできる。
装置寸法は幅422×奥行360×高さ325㎜。家庭用100V電源で使用可能。200V(単相)で駆動するPUM-300Proのラインナップもある。(PUM-300と同サイズ、同性能。)
卓上カレンダー丁合機+穴あけユニット(オプション) CCS-21008B+PU-210
CCS-21008Bは、最大用紙寸法A4サイズ(幅210×長さ297㎜)、厚さ0.1~0.6㎜の用紙が丁合できる機種。卓上カレンダー用紙の丁合などに向いている。標準仕様は積紙台8段だが、クロスコンベアを設置することで2連結(16段)にすることも可能。用紙は、作業ストック300㎜+予備ストック300㎜の高さまで積紙できる。運転中に予備ストックへ補充でき、積み換え時運転停止時間の短縮が図れる。
PU-210は、丁合になった用紙に角穴をあけるオプション装置。本装置を装備すれば、角穴あけ作業を後工程に回す手間を省くことができる。
【会社情報】
渡辺通商株式会社
本社:茨城県那珂市豊喰新地141
電話:029-298-3247
HP:https://watanabe-tsusho.co.jp/