【マンローランドジャパン】印刷現場の未来を切り拓く「Autoprint」搭載Roland 700 Evolution――職人技を再現し、生産性と付加価値を両立する自動化印刷機

マンローランドジャパンは、世界中で1万台超の印刷機が稼働している。出版印刷向け2色反転機から16色+コーター付きの特殊印刷機まで幅広く展開し、極薄紙から板紙、プラスチックまで多様な素材に対応。大手から小規模まで、あらゆる顧客に柔軟な提案を行っている。今回は、職人技を再現し、現場のスマートファクトリー化を進める「Autoprint」についての記事を紹介する。

印刷業界は今、大きな転換期を迎えています。熟練オペレーターの減少、短納期化、小ロット化、環境対応など多様な課題に直面する中、印刷現場の生産性・効率性を根本から見直す動きが加速。その最前線に立つのが、マンローランド社の最新鋭オフセット印刷機「Roland 700 Evolution」です。

この機種に搭載されているのが、業界を革新する自動印刷技術「Autoprint(オートプリント)」。従来の“職人芸”とも言える作業を誰でも再現可能にし、印刷現場のスマートファクトリー化を現実のものにします。

代表取締役 小玉 泰史氏

Autoprintは、印刷ジョブの切り替えや調整をワンタッチで完了させる、マンローランド社の独自技術です。以下の3機能が完全に自動化されており、オペレーターの負担を大幅に軽減しながら、安定した品質と生産性を両立します。

■ クイックチェンジジョブ・プラス(自動設定変更)

統合管理システム「インテグレーションパイロット2.0」と連携し、ジョブデータに基づく印刷条件(インキ、湿し水、給紙部のエアー設定など)の自動変更が可能。自己学習機能を搭載し、使えば使うほど精度が向上する“賢い”印刷機です。

■ インラインカラーパイロット3.0(色濃度自動調整)

印刷開始前や印刷中でも、機械を止めることなく30秒で自動調整。カラーバーのスキャンによってリアルタイムにLab値を取得し、色ブレを防止します。熟練者の目視に頼ることなく、高い再現性と品質が維持されます。

■ SPL(全胴同時自動版交換)

従来の版交換作業は、1胴ずつの操作で時間がかかっていました。SPLは6色印刷機であっても、わずか1分で全胴同時に版交換。ブラン胴の洗浄作業も並行して行い、段取り替え時間を劇的に短縮します。

Roland 700 Evolutionは単なる生産効率の向上にとどまりません。小ロット・多品種印刷が求められる現在の市場ニーズに応える柔軟性を持ち、これにより「付加価値印刷」がより現実的になります。

  • • ジョブ切り替え時間の短縮で、1日あたりの受注件数増加が可能
  • • 紙・インキのロスを削減し、短納期・低価格でも高品質を維持
  • • 安定した色再現で、高付加価値商品の品質ブランディングにも貢献

同機種は、プリプレス・印刷・ポストプレスのすべてを統合管理し、印刷現場をまるごとデジタルで見える化。KPIやOEE分析を通じて現場改善のPDCAを自動で回すことで、省エネルギー化と生産最適化を同時に実現します。

さらに、JDF/JMFをベースとしたMIS連携により、経営レベルでの印刷戦略にも直結。従来の“勘と経験”に依存した運用から脱却し、誰でも安定品質の印刷が可能となる新時代を切り拓きます。

  • • ジョブ切り替え時間:50分 → 8分(4色機想定)
  • • 色濃度調整時間:数分 → 30秒
  • • 印刷1,000枚あたりのエネルギー消費:最大59%削減
  • • オペレータ負担・エラー:大幅軽減

こちらのページから実演の様子がご覧いただけます。

manroland: INFO  Roland 700 Evolutionが「省エネ補助金」対象設備として採択

実演内容 3ジョブ | 1,050枚 | 合計9:20

  •  ▷ 350 3ジョブ分 OKシート 350x3枚
  •  ▷ SPL 全自動同時版交換
  •  ▷ ICP インライン自動濃度管理制御(Lab)
  •  ▷ QCJ ジョブ準備完全自動
  •  ▷ Speed 印刷速度 20,000枚/時
  •  ▷ One オペレータ数 1人

「Autoprint」は、ただの自動化ではありません。それは、印刷の未来を変える“知能”そのもの。今こそ、印刷業界の次なる価値創出に向けて、導入を検討する最良のタイミングです。 詳細や導入事例などは、マンローランドジャパン公式サイトをご覧ください。

【会社情報】
 マンローランドジャパン株式会社
 本社:埼玉県戶田市新曽南2-3-4
 電話:
 HP:https://manrolandjp.com/

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