株式会社ミヤコシは、印刷機械の製造・販売を主力とし、技術力を最大限に発揮して顧客の要望に迅速に応える体制を構築している。デジタルオンデマンド機、ビジネスフォーム機、ラベル印刷機、各種輪転機、角底製袋機など多彩な製品を展開し、市場のニーズを的確に捉えた製品開発に積極的に取り組んでいる。ここでは同社から寄せられた３つの印刷方式についての記事を紹介する。

企業のサスティナブル経営を支える３つの印刷方式を提案

株式会社ミヤコシ（宮腰亨社長）は、ニーズの多様化が進むパッケージ印刷市場に向けて3つの異なる印刷方式を提案している。企業のサスティナブル経営を支えるミヤコシ独自のソリューションを紹介する。

毎分80mの高速プリントと、同等サイズの異なる絵柄を連続面付けしてジョブ間のヤレを大幅に削減するノンストップ絵柄切替機能が、現場の生産性を大幅にアップする。加えて、乾燥による流れ方向とクロス方向のフィルム伸縮から生じるカラーとホワイトの位置ズレに対し、拡縮補正値を自動で算出して補正するワンステップ・アライメント機能を搭載。スキルレス化で人手不足の解消にも大いに寄与する。
また、水性インク使用で印刷現場の溶剤臭を無くしVOC排出量を低減させることで、安心安全な生産環境作りを実現。乾燥機に熱交換器を使用しているため排気を再利用することができ、省エネルギー化による環境保護やコスト削減も見込める。 多方面からサスティナブルな印刷環境作りに貢献するMJP ADVANCED 30X/45X for FILMは、国内外を問わずさらなるシェア拡大を目指している。

初の国産CI型フレキソ印刷機

さらに、「CI型」の設計により従来厳しいとされていた薄番手フィルムへの印刷も可能となることで、パッケージの薄膜化＝プラスチック使用量削減にも貢献ができる。
ミッドサイズのMCI1000-Wは操作性に優れており、高品質でありながら生産性も高い。従来水性フレキソの課題とされてきた、インキが樹脂版の上で乾燥することで生じる「版カラミ」が発生すると、印刷品質が低下し版の洗浄が必要になり、回数が増えるほど操作性・生産性は低下してしまう。MCI 1000-Wは各印刷ユニットに加湿装置を搭載することで、樹脂版上での水性インキの乾燥を低減。ロングランにおけるカラミの問題を解決し快適な操作性と高い生産性を実現した。CIドラムの上部には自動洗浄装置も搭載。ドラムに付着したインキや浮遊物の汚れを自動で拭き取り、作業員の業務負荷を軽減する。

人体にも環境にも優しく、高品質と生産性を両立した安心の国産印刷機。時代とともにさらに需要は増えると予測される。

軟包装業界の常識を覆す新たな印刷方式

さらに、無溶剤が故に防爆設備が不要であり、無処理版に特化することで製版工程での現像機も不要となる。設備投資を抑え、経済的でサスティナブルな運営を実現することが可能だ。

また、同機は製版工程から印刷開始までの版替えが容易なため稼働効率が高く、小ロット・短納期対応も強力にサポートする。優れた耐熱性、耐擦過性、耐アルコール性を有することも特長のひとつで、軟包装分野において幅広い用途での活用が期待できる。

現場ごとのニーズに応じた柔軟な対応を強みとするミヤコシ。印刷ユニット数などのカスタマイズ要望にも応じる。オプションとして、オフセット印刷のオペレーションに必要な項目を検知し機械学習することで、最適な印刷条件を予測・フィードバックする設定操作AIアシストシステムyaless AIの搭載も可能となっている。

【会社情報】
　株式会社ミヤコシ
　本社：千葉県習志野市津田沼1-13-5
　電話：047-493-3854
　HP：https://miyakoshi.co.jp/