アドビ 2026年版クリエイターツールキットレポート発表 日本のSNSクリエイターの64%がAI活用も「人間の判断」を最重視

アドビ株式会社は、日本、米国、英国、フランス、ドイツ、韓国、インド、オーストラリアといった世界8カ国のSNSクリエイター1万6,000人以上を対象に実施した調査結果をまとめた「2026年版 クリエイターツールキットレポート」より、日本の調査結果を発表した。同レポートは、日本のクリエイターがAI時代にどのような創作活動を行い、どのような価値観を持っているかを明らかにしている。

クリエイティブAIがワークフローと成長を支える基盤へ

日本のクリエイターの64%はクリエイティブAIを利用しており、そのうち63%が自身の仕事に完全に統合、または積極的に活用していると回答している。また、81%はビジネスやフォロワー基盤の成長が加速したと回答し、クリエイティブAIが実験的なツールの段階を超え、クリエイターエコノミーを支える重要な存在であることを示した。

さらに日本のクリエイティブAI利用者の84%が1年前より生成AIの利用頻度が増加したと回答。52%はAIの活用によってクリエイターとしての自信が高まり、創作活動がよりプロフェッショナルになったと述べ、30%がAIを活用したコンテンツの方が一貫して高い成果を上げていると回答している。

独自性の追求と人間による最終判断の重要性

AIを活用したコンテンツが普及するなか、クリエイターならではの視点や判断力、センスといった人間ならではの価値がこれまで以上に重視されている。調査では87%が、創造的な感性や美意識といったクリエイターならではの個性はAIでは再現できないと回答した。また、AI出力の精度を全面的に信頼している日本のクリエイターは18%に留まり、グローバル平均の23%と比較して、ディテールへのこだわりをAIに委ねず自身で作業する傾向が強い。
制作スピードの向上については93%が有効と評価する一方、49%はAIの出力が共有可能な状態になるまでに中程度以上の編集が必要だと考えている。

エージェント型AIへの期待とコントロール性の確保

次世代の「エージェント型AI」については、55%が実際に利用経験がなく普及は限定的な段階にある。しかし、クリエイターは創作プロセスの効率化に期待を寄せており、AIによって生まれた時間を新しい創作スキルの学習や、より高度なアイデアの検討に充てる意向を持つ。

AIエージェントに自律性を持たせる安心条件については、40%がいつでも確認や編集、元に戻すことができるコントロール性を求めている。これに続き、32%がエージェントの行動内容や理由に関する透明性を、30%がアクセス可能なデータやツールに対する明確な制限を求めている。

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