【倒産情報 大阪府】富士美術 破産手続き開始決定
株式会社富士美術(東大阪市長田西)は、6月24日に大阪地裁へ自己破産を申請し、7月23日に破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約37名に対し約2億6400万円。
同社は、1980年(昭和55年)5月創業、85年(昭和60年)9月に法人改組され、パンフレットやカタログ、ポスター、チラシなどのオフセット印刷を手がけていた。当初は、受注の大半を大手印刷会社から獲得していたものの、徐々にユーザーからの直需を取り込みながら業容を拡大。2003年5月には大阪市東成区に印刷工場を新設し、2004年5月期には年売上高約5億5000万円を計上していた。しかし、ペーパーレス化が進むなかで、受注の獲得および単価の両面で同業者との競合が激化。近年の年売上高は3億円台に低下していた。この間、収益性も低調に推移。設備投資に伴い膨らんだ借入金が重荷になり、取引金融機関からは借入金の返済猶予を受けていた。2020年8月には大阪市東成区の工場不動産を売却し、借入金を圧縮。さらに、2024年11月には同業者に製造事業を譲渡し取り次ぎに専念するなど、抜本的な再建に取り組んでいたものの、収益性好転の見通しが立たず、2025年6月末に事業を停止していた。
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