京セラ 香川県善通寺市で電子投開票システム「デジ選®」採用 都道府県の選挙では24年ぶりとなる電子投票実施へ

京セラ株式会社は、8月30日に執行される香川県知事選挙のうち、香川県善通寺市内の投票区で、同社の電子投開票システム「デジ選®」が採用されることを発表した。都道府県の選挙で電子投票が実施されるのは、2002年10月の岡山県知事選挙(新見市内の投票区で実施)以来、24年ぶりとなる。

デジ選使用イメージ

開票作業の効率化と選挙の安全性・信頼性向上に寄与

デジ選は、総務省の技術的条件に適合した、地方自治体の選挙で利用可能な電子投開票システム。投票所では、設置されたタブレット端末の画面上で、有権者が候補者氏名や選択肢を確認し、直感的な操作でタッチして投票を行うことができる。
投票内容はデジタル形式で記録されるため、投票終了後の迅速な集計が可能となり、開票作業の大幅な効率化や開票時間の短縮につながる。また、人件費の上昇や地域の高齢化・人手不足などを背景に、選挙運営に必要な人員の確保が課題となっている自治体で、開票作業に従事する人員を削減できるなど、人的負担の軽減と運営コストの抑制に貢献する。
さらに、紙の投票用紙への記入が不要となることで、誤記や判読不能による無効票を防ぎ、民意をより正確に反映することができる。

デジ選は、選挙運営に求められる安全性・信頼性を重視して設計されている。過去の電子投票では、機器やネットワークに起因するトラブルが課題となった事例もあったが、デジ選では、ネットワークを経由せず、投票データをタブレット端末に直接接続した記録媒体に保存する方式を採用。これにより通信障害や機器の過熱による影響を抑え、安定した投票・開票環境を実現している。

これまでにデジ選は、2024年12月の大阪府四條畷市の市長選・市議補選、2026年3月の宮崎県新富町の町議補選で導入され、開票人員や開票時間の削減に寄与してきた。京セラは今後も、選挙の信頼性・公平性の確保と選挙運営の効率化に貢献するとしている。

▶ 電子投開票システム「デジ選®」の詳細は こちら (京セラホームページ)

「デジ選」で選挙事務のデジタル化を支援

電子投票は、地方公共団体が条例で定めることにより、地方公共団体の議会の議員および長の選挙で実施できる。香川県では、善通寺市が2026年3月に市議会議員および市長の選挙を対象とする条例を制定し、これを受けて香川県も同年7月、条例を制定した市町の区域内の投票区で、県議会議員および知事の選挙を電子投票で行うための条例を制定した。
都道府県の選挙での電子投票は、2002年10月の岡山県知事選挙で新見市内の投票区に導入されて以来、24年ぶりとなる。岡山県の条例はその後廃止されており、都道府県議会議員および知事の選挙を対象とする電子投票条例が現存する都道府県は、現在、香川県のみ。今回の導入は、自治体における選挙事務のデジタル化を都道府県の選挙へ広げる取り組みとなる。

なお善通寺市では、今回の選挙の実施にあたり、自治体職員や有権者を対象に、電子投票の理解促進を目的とした啓発活動を実施。円滑な選挙運営のため、操作方法の周知や体験機会の提供などを行った。善通寺市の主な取り組みは下記の通り。
 ・市内商業施設及び公民館における電子投票体験コーナーの設置及びアンケートの実施(6月17日~7月15日)
 ・市庁舎内におけるデモ機の常設(同上)
 ・善通寺市公式ホームページでの情報掲載

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