ミマキエンジニアリング 環境にやさしく、誰でも簡単に導入できるサステナブルな捺染顔料転写プリントシステム発表

株式会社ミマキエンジニアリングは、天然繊維の染色を最小限の水の使用量と簡単なプリント工程で実現する「捺染顔料転写プリントシステム」を、6月8日~14日まで、イタリア・ミラノで開催している「ITMA」で、世界で初めて技術出展し、環境にやさしく、誰でも簡単に導入できるサステナブルなテキスタイルプリントシステムを紹介する。

発表する捺染顔料転写プリントシステムは、従来の捺染方式(アナログ及びデジタル捺染染料印刷)と比較して印刷に関わる水の使用量が限りなくゼロに近く、設備規模が小さいため稼働によるCO2の排出も大幅に削減できるサステナブルなテキスタイルプリントシステム(図1、2)。
また転写プリント方式を使用することで、直接プリント方式と比較して安価で小規模な設備となることから(図3)、テキスタイル生産の主要国以外の消費地で小ロット生産ができる。このため海外輸送によるCO2排出の削減に貢献し、特別な技術が無くても導入できる簡単なシステムとして幅広い捺染事業での活用展開を目指す。

捺染顔料転写プリントの主な特長は、次の通り。
① 捺染の前後処理が不要で、印刷に関わる水の使用量とCO2排出量が少なく環境負荷を減少
② 大規模な設備や特別な技術が不要。小規模な設備により世界各地でテキスタイルの小ロット生産ができるため海外輸送によるCO2排出の削減に貢献。また技術が無くても簡単に導入可能な転写プリントシステム
③ 捺染顔料インクはbluesign®APPROVED取得予定。作業者と消費者の安全性と環境に配慮された製品
④ インク種を変更せずに様々な生地にプリント可能
⑤ 捺染顔料転写紙の転写効率が高くインク消費量を大幅に削減

捺染顔料転写プリントシステムは、以下の製品要素を組み合わせたシステムソリューション。
① 捺染顔料インク:作業者と消費者の最高レベルの安全性と環境への配慮された製品であることを証明する
② 捺染顔料転写紙:表面に特別な表面処理を施し、転写効率が高くインク消費量の節減に貢献
③ 転写装置:捺染顔料転写プリントシステム用に開発された欧州ブランドの高品質転写装置を使用

上記システムの各要素を検証し、アパレル・ホームテキスタイル・ソフトサイン用途の各繊維素材と各要素の適合性の社内評価を実施の上、同社は捺染顔料転写プリントシステムを、2023年秋に販売開始する予定。

図1:捺染方式の差による水の使用量の比
図2:捺染方式によるCO2排出量の差 – 1㎡比較
図3:捺染工程の差による設備規模比較イメージ図

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