ミマキエンジニアリング 捺染システム「TRAPIS」で京都大学防災研究所の防災コート制作に協力 防災用品を日常にまとうファッションへ
株式会社ミマキエンジニアリングは、国立大学法人京都大学防災研究所 附属巨大災害研究センターの土佐尚子特定教授が推進する取り組み「Phase Free Fashion」で、防災コートの制作に協力した。同事業では、ミマキエンジニアリングのデジタル捺染プリントシステム「TRAPIS(トラピス)」により、一般的にプリント加工が難しいとされる難燃性のPBO繊維へのデジタルプリントを実施。防災用品としての機能性が求められる素材に、ファッションとしての彩りと意匠性を加えた。
機能性とファッション性を兼ね備えた高機能素材が実現
「Phase Free Fashion」は、防災用品を “非常時のためだけの特別なもの”ではなく、日常生活の中で自然に身に着けられるファッションとして提案する取り組み。この取り組みは、「防災服を日常の装いとして取り入れられるものにすることで、防災をより身近にしたい」という、京都大学防災研究所 附属巨大災害研究センターに所属し芸術家としても活動する土佐尚子特定教授の考えを背景に進められている。
今回の防災コートには、土佐教授のアート作品「Sound of IKEBANA」をモチーフとしたデザインを採用し、防災に求められる機能性に、日常の装いとしての美しさを加えている。
この防災コートに使用されたPBO繊維は、高強度かつ難燃性を備える。防護衣料や工業用途などに使われる高機能素材だが、染料やインクが定着しにくく、色や柄を表現することが難しいという課題があった。
そこで、ミマキエンジニアリングは、幅広い生地へプリントできる「TRAPIS」の特長を活かし、PBO繊維への意匠表現を実現。防災用品としての機能性を維持しながら、彩りとファッション性を付与することで、非常時だけでなく日常でも自然に身にまとえる防災コートの制作を支援した。
同社は今回の制作協力を通じて、高機能素材にもデジタルプリントによって彩りや意匠性を加えられる可能性を示した。今後もプリント技術によって「機能」と「美しさ」を両立する新たなものづくりを提案していくとしている。
次世代捺染システム「TRAPIS」について
「TRAPIS」は、ミマキエンジニアリング製のインクジェットプリンタ、捺染顔料インク、専用転写紙及び推奨の熱転写機で構成される、シンプルで多用途な捺染プリントシステム。印刷と転写の2ステップのみで、天然繊維・混紡素材・化学繊維など幅広い布地へのプリントが可能。専門的な技術や知識を必要とせず、簡単な捺染プリントを実現する。

