こがわ 東北地区区唯一の総合型印刷通販サイト~A全判8色両面機を導入し、生産力アップ

 東北地区唯一の総合型印刷通販サイト「こがわオンライン」を運営する青森県の株式会社こがわ(三上直久社長)は今年2月、RMGT製のA全判8色両面機を導入し、生産能力を格段に向上させた。印刷機の総台数は2台減ったものの、例年より受注量が増えた繁忙期の3月も「楽に乗り切れました」(同社・三上賢治会長)と手応えを感じている。同社は、低価格・高品質の印刷サービスを提供している。経験豊富なベテランスタッフが、注文から発送までメール・電話等できめ細かく入稿をサポートしており、そうした丁寧な顧客対応から県内、東北地区はもとより全国でファンが増加。生産体制を進化させ、一層の顧客サービスを強化する。

東北地区の総合印刷通販サービス

 1950年に古川孔房として創業した株式会社こがわは2004年、東北地区でいち早く印刷通販サービスを開始し、地域をはじめ全国から受注している。巨大立体倉庫を備え、提供する用紙を在庫。製本・加工までのワンストップサービスで当日発送(午前10時入稿まで/日曜日・祝日以外)の短納期にも応える。
 印刷機はリョービMHIグラフィックテクノロジーの菊半裁4色機1台、A全4色機3台、A全5色機1台、POD機に加え、このほどA全判8色両面兼用機を設備した。三上会長は「これほどまでに高速回転で印刷さきでるとは思いませんでした。もう印刷が終わったという感覚です」と両面機の性能に驚きを隠さない。
 A全判8色両面兼用機の設置スペースにはこの夏に向けて空調設備を増設。コスモテックの湿し水冷却循環装置を備えたほか、産業用ハイプレッシャー加湿器『UruOs-50』による湿度管理により品質を安定する環境を整えている。

生産力を向上させたA全判8色両面機RMGT9  

 加工設備は無線綴じ、中綴じの製本機、カレンダー用タンザック製本など後加工機。CTPシステムはアグフアのアバロン。現像レスプレートのアズーラで印刷しており、環境にも優しい。工場はJapan Color認証を取得しており、品質管理体制を整備。ほぼ全ての製品で、アグフアのXMスクリーニングSublimaを活用した“240線”の高精細で印刷されている。
 工場にはアグフアのパレットごとプレートを装填できる『エキスパート・ローダー』を設備。最大1,200版を一度にセットすることで、梱包材からプレートを取り出してプレートの搬送トレイに入れる作業を効率化した。これにより生産性がアップしたほか、従業員の負担を軽減させている。

湿し水冷却装置、加湿器で品質を安定

 提供商品はチラシ、ポスター、名刺・カード・ハガキ、カラー折りパンフ・冊子、加工込み商品。例えばチラシは7営業日納品の場合、A4・90㎏コート紙、片面カラー1,000枚を1,500円で提供する。オンライン入稿以外にも見積もり・フォーム申し込みでは卓上POPや各種カレンダー、包装紙、ポケットフォルダーを用意している。

 「加工込み商品」としては、タンザックを利用したエコカレンダー、スタンプカード、片面UVクリアニス加工・片面つやPP貼り加工に対応。抗菌PP加工も用意している。
 カレンダー商材としてはタンザックカレンダー、中綴じ壁掛けカレンダー、eco紙プラリングを利用したオリジナル卓上エコカレンダー、名入れ卓上プラケースカレンダーを提供している。
 タンザックカレンダーは金属だった吊り具部分が紙となっており、切り離し部分にミシン目を入れている。吊り具が紙なので通常の紙リサイクルでの回収が可能で、エコカレンダーとして定着している。こがわでは、表紙込みで7枚綴り、表紙込み13枚綴りを用意。対応用紙はコート、マットコート紙、上質(90㎏/110㎏/135㎏)。対応サイズはA3/A2/A2スリム/B4/B3/B3スリム/B2/B2スリム/A4となっている。A2/B2/B3サイズに限り、注文部数分のビニール袋を無料で付属される。
 タンザックカレンダー商品には、4種類のデザインから選べ、名入れ部分をフルカラーで印刷する『A2サイズ13枚綴り「選べる」名入れ壁掛けカレンダー』、写真やイラストスペース、名入れスペースを設けたテンプレートから入稿できる『A2サイズ7枚/13枚綴り 写真・名入れ壁掛けカレンダー』を用意している。新たに設置したミマキエンジニアリングのUVインクジェットプリンターと、光文堂のレーザー加工機では今後、オフセット印刷機で対応できない厚紙のパネルや、タグやシールを生産。現在準備を進めており、目途が立ち次第、サービスを開始する。

パッケージの印刷通販

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 パッケージ印刷の印刷通販『パッケージこがわ』も徐々に受注を増やしている。新青森駅近くの工場にサンエンヂニアリングのBL650グルアー、三和製作の平盤打抜機TRP-820-Sを設置し、紙箱・化粧箱を生産している。カッティングプロッターも用意されており、サンプルづくりから受け付ける。
 提供している紙箱・化粧箱の形状はサイズがオーダーメイドできる『キャラメル箱』、『地獄底箱』、『ワンタッチ底箱』、『組箱(額なし)』、『N式箱』、『その他パッケージ』。定型サイズが『レトルト食品箱A』、『石けん箱A』、『ボトル型化粧品箱A』、『クリーム型化粧品箱A』となっている。小ロットにも対応しており、100個から2万個までの注文を受け付ける。
 送付したデザインデータはこがわでチェック。実際の仕上がりや形状を確認したい場合、本機校正、抜き校正(カッティングプロッター)を1部から有料で受け付ける。

 加工オプションはプラス1営業日で『PP貼り(ツヤ有り)』、『マットPP貼り(ツヤ無し)』、『UVニス(ツヤ有り)』、『UVニス(ツヤ無し)』の4種類を用意。リピート注文の場合は前回の完成品を見本として添付する。注文から6ヵ月は抜き型(木型)が保管される。
 同社ではパッケージ印刷に並行して包装紙印刷のサービスも開始した。A4サイズ、B4サイズ、A3サイズ、B3サイズ、A2サイズ、B2サイズ、A1サイズの各サイズを用意。用紙は純白ロール(26㎏、30㎏、34.5㎏、38.5㎏、43㎏、56㎏)、片艶晒クラフト(43㎏、51.5㎏、60㎏、69㎏、86㎏)。高精細で印刷されており、紙箱や化粧箱とセットでの需要を見込んでいる。

<「株式会社こがわ」概要>
株式会社こがわ
青森県青森市大字野木字野尻37-91
代表者:三上直久氏
TEL 017-752-0072
こがわオンライン
http://shop.kogawa-print.com/
パッケージこがわ
https://package.kogawa-print.com/

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