【インタビュー】モトヤ:代表取締役社長 古門慶造氏 印刷業界のコラボレーションを支援するビジネス創注へのヒントを提供する 「営業力×創注×自動化=コラボレーション」の役割

総合印刷機材商社の株式会社モトヤは、2026年2月12日と13日、大阪梅田駅前にある梅田サウスホールで「モトヤコラボレーションフェア2026」を開催する。立地に優れた梅田サウスホールへ開催場所を移動して3回目となる今回は、「営業力×創注×自動化=コラボレーション」をテーマに行い、会場のコラボレーションゾーンに52社、創注ゾーンに20社、環境ゾーンに2社、人材ゾーンにモトヤ含め4社、モトヤゾーンにはモトヤを含め5社が出展し様々な情報が発信される。新年を迎えるにあたり、代表取締役社長の古門慶造氏に話しを伺った。

印刷業界では「DX」が注目され、データのデジタル化が重要課題となっています。もともと印刷工程にはデジタル技術が盛り込まれていたわけですが、今後はデータ管理から製造、配送までの全ての分野においてデジタル化の傾向が強くなっていくと思われます。特に印刷工程においては、デジタル化が進まなかった特色印刷や大ロット印刷にさえも〝デジタル化へ〟という流れがあります。
印刷業界は、こうしたデジタル化という大きな時代のうねりを真正面から受け止め、印刷ビジネスとしていかに役立てていくのか、いかに商売に反映していくのかを考えていくことが大切だと思います。
加えて、AI技術も注目されている一つですが、ビジネスの中に取り込むには難しい部分があると感じています。効率化や自動化を進めるにあたり、AIは役立つ技術だと思いますが、使い方を間違えないように、正しい、あるいは心のこもった、ビジネスに役立つ使い方ができるように、モトヤとしてもアドバイスさせて頂けたらいいなと思っています。
デジタル化や人材不足など様々な課題を抱えている印刷会社において、新しいビジネスを創造し、創注へ繋げていくことは大変なことです。受注する仕事の大半は従来通りだからです。時には周辺業務まで仕事を獲得することもあると思いますが、異なる部署や新しいお客様から仕事を獲得することは、簡単ではありません。

古門慶造氏

印刷業界は、様々な産業の、様々な印刷物を製造していて、仕事は多様です。そのため、全ての印刷物を1社で賄うことは物理的にできません。得意な仕事は自社で対応し、苦手な仕事は得意とする企業とタッグを組むことで対応することが手段の一つです。
強みを持つ企業が協力し合う必要性について私が気づいたのは、阪神淡路大震災の後のことでした。当時、震災の影響で景気が悪化し、設備投資ができない、それでも仕事はある。そうした印刷業界の課題に直面し、解決する一助になることを目指して、「コラボレーションフェア」をスタートさせました。

現在は当時とは異なる環境ですが、同じように、市場は厳しいが分野によって仕事があるという状況ではないでしょうか。
印刷業界において必要なのは、仕事を獲り合う関係ではなく、連携して、新しい仕事や1社ではできなかった大きな仕事も獲得できる関係を構築していく。それが本当の意味での「協業」や「コラボレーションする」ということになると思います。良い仕事をして、その結果、顧客先とも一緒に取り組む関係へと発展させていくことが大切だと思います。

特にこれからは付加価値の時代です。製造物の付加価値を高めることでビジネスを拡げていくことを考えることが大切です。自社の付加価値を考え出し、市場へピーアールして提供し、その対価を頂戴するビジネスへと発展させていかないと商売は面白くないと思います。

大阪で「モトヤコラボレーションフェア」を開催するようになって23年目、全国では82回目になります。現在は、出展企業の大半を印刷会社が占めるイベントとなり、今回のコラボレーションゾーンへの出展社が52社あります。そのうち、大阪における初出展は22社です。アナログ技術とデジタル技術を組み合わせた提案から、シール・ラベル印刷、印刷業界以外からの提案まで多種多様な企業が出展します。様々な企業が、様々なアイデアを披露しますので、ご期待ください。
梅田サウスホールでの開催は3回目です。お客様の気持ちが明るくなるような見晴らしの良い11階の会場で開催することも、大きな意義があると思っています。

モトヤとしては、お互いの強みを交流させる場として、活発な情報交換の支援をしていきたいと考えています。また、ご来場の事前登録をしていただくことで、必要とする情報を持っているブースへスムーズにご案内できる体制も整えております。

特徴あるサービスや技術を持つ企業と企業が繋がることは、創注の可能性をより高くします。顧客先から要望のあるニーズに対応すべく、コラボレーションを図り、新しいビジネスの構築へ取り組むことを、今後もどんどん進めて頂きたいと願っています。

今回のテーマは『営業力×創注×自動化=コラボレーション』です。「営業力」という言葉を加えました。ご来場された営業担当者の方には出展内容からビジネスヒントを持ち帰って、営業に活かして頂きたいと思っています。
またご来場制限をオープンにして、一般の企業の方にもご来場して頂けるようにしています。顧客先のご担当者さまとご一緒にご来場して頂ければ、様々な印刷見本を見て頂く機会となるので、印刷の面白さを感じて頂けると思っています。

今回は、経営者や現場責任者、さらには企画提案をしている方、デザインを担当している方にも足を運んで頂きたいと思っています。社内を出て仕事をすることが少ない部署の方に来場して頂き、新しい刺激を受けることで、新しい創注に繋げて頂く。デザイナーの方の見方や考え方が変われば、仕事の幅が広がります。それが仕事を活性化させ、売上に繋がれば、印刷業界全体の活性化へも繋っていくと考えています。

コラボレーションフェアが大切にしていることは、顧客同士のコラボレーションを支援することです。取り組みたい・獲得したいと思っていても、全て自社で対応できる仕事には限界があります。コラボレーションフェアには多様な企業が出展しているので、自社では対応できない仕事を得意としている企業と出会い、新しい可能性を発見して頂くことも可能です。

モトヤコラボレーションフェアパンフレット
モトヤコラボレーションフェアパンフレット

現在は、自社だけが儲かればいいという時代ではありません。顧客先やその先のお客様へと意識を拡げることが商売を拡げることに繋がるという感覚を、現在の経営者は抱いていると思います。その意味でも、様々な角度で話が弾むことを願っています。印刷業界が発展するように、少しでもプラスになるような事業を展開して頂くことがモトヤの基本です。出展した会社が繋がりを拡げ、売上を増やして頂くことが、我々のビジネスチャンスに繋がります。

2026年は午年です。どんどん前に進まなければいけません。出展企業や来場した企業の創注のお手伝いをしていくことで会社を発展させていく。これからも業界の方々と仲良くお付き合いしながら、業界の役に立つ企業として存在していきたいと願っています。

  • 株式会社モトヤ
  • 代表取締役社長 古門慶造氏
  • 大阪府大阪市北区紅梅町2-8
  • TEL:06-6358-9131 FAX:06-6358-9130
  • https://www.motoya.co.jp/

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