マーチング委員会 第15回定時総会とセミナー「ローカルゼブラ企業のためのAI実践活用法」を開催 印刷業が地域課題を解決する「ローカルゼブラ企業」の親役を担う戦略を提示
一般社団法人マーチング委員会は2月19日、東京都文京区の東京ガーデンパレスで「第15回定時総会」およびセミナー「ローカルゼブラ企業のためのAI実践活用法」を開催した。総会では、令和7年度の事業報告に加え、新年度の重点施策として「マーチングイノベーション読本」を指針とした各地でのセミナー展開など全議案を承認。第2部では株式会社ロードフロンティアの並木将央氏が登壇し、印刷業が地域の中心となって課題解決と収益化を両立する「ローカルゼブラ企業」への転換を提言した。
地域課題解決の羅針盤となる「マーチングイノベーション読本」の活用を推進
総会の冒頭、挨拶に立ったマーチング委員会の井上雅博理事長は、昨年刊行した「マーチングイノベーション読本」についてこれまでの委員会の実践と並木将央氏の知見が融合した集大成であると説明。また、「この読本は単なるゴールを示すものではなく、これからどう動くべきかを示す羅針盤となるもの。地域とともに動こうとする方々の背中を押せる存在でありたい」と今後の活動方針を力強く語った。
セミナー「ローカルゼブラ企業のためのAI実践活用法」
第2部では、並木氏による「ローカルゼブラ企業のためのAI実践活用法」と題したセミナーを開催した。
並木氏は、多くの日本企業がAIを既存のビジネスモデルの維持に利用しようとする現状に触れ、「今求められているのは、AIによってビジネスモデル自体を変革することである」と指摘。具体的な手法として、個人レベルでの思考整理に加え、複数のAIを組み合わせて多層的に活用する有用性を説いた。
印刷業こそが「親ゼブラ」に
また、地域に根ざし社会課題の解決と持続的な収益確保を両立させる「ローカルゼブラ企業」の重要性を語り、印刷業界が持つ「全産業との接点」を武器に地域の情報を統合する「ハブ(拠点)」になれる可能性を示した。「ローカルゼブラ企業には群れ構造があり、その中心となる『親ゼブラ』が最も収益性が高い。これは陣取り合戦であり、一度他社にポジションを取られれば、次の技術革新まで取り返すことは困難である」と述べ早期の参入を促した。
未来を創る情熱とAIの融合による「ローカルゼブラ」への進化
並木氏は「未来を作ることはAIにはできない」と断言。AIには、その地域をどうしたいかという「思い」や「願い」が欠落しているため、情熱を持って地域課題に向き合う人間こそがAI時代においても優位性を保ち続けると説いた。AIを道具として使いこなし、地域のハブとして機能することで、結果として発生するあらゆる印刷業務を自社が包括的に引き受けるという新たなビジネスモデルの完成を目指すべきだと語った。




