富士フイルムHD 資源循環プロジェクト「Fry to Fly Project」参画 社員食堂から排出される使用済み食用油をSAFへ再資源化

富士フイルムホールディングス株式会社は、国内の資源循環による航空業界の低炭素化を目的とした「Fry to Fly Project」へ参画する。同社は各食堂運営委託企業の協力を得て、富士フイルムグループにおける国内すべての社員食堂から排出される使用済み食用油を、持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)へと再資源化する。これにより、企業活動を通じた温室効果ガスの削減と循環型社会の実現に向けた取り組みを加速させる。

SAF導入による温室効果ガス削減

「Fry to Fly Project」は、外食産業や家庭から出る使用済み食用油を回収し、SAFの原料として活用するプロジェクトと言える。SAFは従来の化石燃料と比較し、製造から使用までのライフサイクル全体で温室効果ガスの排出量を約60〜80%削減する効果が見込まれている。日本政府が掲げる「2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換える」という目標達成に向け、同社の取り組みは重要な役割を果たす。

拠点の拡充を経て国内全拠点の提供体制を確立

同社は2024年6月より、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の横浜みなとみらい事業所で社員食堂の使用済み食用油を「Fry to Fly Project」へ提供する活動を開始。この取り組みが同社の掲げる「気候変動への対応」や「資源循環の促進」といった環境方針に合致することから、同プロジェクトへの参画を決定した。今回の決定により、国内全拠点の社員食堂を網羅する広範な回収ネットワークが完成したこととなる。

Fry to Fly Projectとは、使用済み食用油を再利用してSAFを国内で製造するプロジェクトで、2026年1月時点で、295の企業や団体が参加している。回収された食用油は、日揮ホールディングス株式会社やコスモ石油株式会社などが設立した「合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY」を通じて、国産SAFの製造に充てられる。

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