富士フイルムBI 研究開発用「マテリアルプリンター DMP-2850 S」を発売 微量滴下から描画プロセスまでを一台で完結、実験の効率化と高精度化を実現
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、インクジェット技術の研究開発に向けた産業用プリンター「マテリアルプリンター DMP-2850 S」の販売を開始した。微量滴下から描画プロセスまでを一台で完結できる同製品は、従来機からソフトウェア機能を大幅に強化し、実験の効率化と高精度化を実現している。
マテリアルプリンターDMPシリーズは、機能性液体を微量かつ高精度に吐出し、材料評価やパターン形成を行う卓上型の装置。回路描画や電池の層形成、生体材料の造形など、インクジェット技術を応用した幅広い分野の研究開発に活用されている。開発初期段階において量産が難しい高価な液体も、約1.5mLという少量からテストが可能なため、材料消費を抑えた効率的な実験を支援する。
専門知識を補完する「ドロップ分析機能」を新搭載
最新モデルとなる「DMP-2850 S」では、専門知識がなくても最適な吐出条件を容易に設定できる「ドロップ分析機能」を新たに搭載。液滴サイズや速度、吐出状態の分析を自動化することで、高品質なプリント条件の導出を容易にした。
また、プリントジョブ管理機能の追加により、複数のジョブを一括で印刷するバッチ処理が可能となり実験効率が向上。対応ファイル形式も従来のBMPに加え、JPEG、TIFF、PNGへと拡充し、利便性を高めている。
多彩な機能性流体に対応する高精度ヘッドを採用
さらにシリコンMEMS技術を活用したSambaベースのマテリアルカートリッジを採用した。高精度かつ安定した印刷を実現しており、UV硬化、親水性、溶剤系、さらには酸性・アルカリ性など、多様な機能性流体の吐出に対応する。
プラスチック、ガラス、セラミックス、シリコンなど多様な素材への描画実績を背景に、世界中の研究機関や大学における次世代技術の開発を強力に後押しする。
