IDTechEXレポート 金属3Dプリンティングの設置基盤が43%増

IDTechExでは、報告書 「3D Printing of Metals 2015-2025」をまとめている。

それに によると、金属3Dプリンターの設置基盤は 2013年から43%増加し、20014年には2,635ユニットとなった。

金属3D プリンティングは、ラピッドプロタイピングから積層造形式への移行を促進している。金属プリンティングの登場で、航空宇宙、整形外科、歯科および宝石産業の部品製造の分野で、3Dプリンターが適用できるようになった。さらに最近では、石油およびガス、プリンテッドエレクトロニクス、およびゼネラルエンジニアリングの業界で開発されている。

2014年は、企業による研究から製造へと成長したことを背景に、空前の金属プリンターの出荷の動きがあったという。宇宙業界に進出する多くの新しい企業により、異なるテクノロジーまたは低価格品が提供され、消費者レベルの金属3Dプリンターの競争は現在進行中である。

2020年に予想される金属3Dプリンターのユニット出荷数
2020年に予想される金属3Dプリンターのユニット出荷数

なお、金属3Dプリンターのユニット出荷市場についての状況および予想は、選択的レーザー焼結(SLM)テクノロジーが、現在もそして次の10 年さらにその先も主要な地位を占めると示している。しかし、2020年までには、他のテクノロジーが確固とした位置を占めることが予想されている。

現在、 3D プリンティングの金属粉末の市場は、とても小さく、特定の粉末を開発することに多くの注目を集めることができていない 。金属3D プリンティングが広く適用されるには克服しなければならない多くの課題がある。成長するほど各機器、機器同士や粉末バッチ間のよ り高い信頼性や再現性が要求される。また、原材料、加工および特性の相互関係は十分に理解されていないため、さらなる調査と共同研究が必要でり、各製品をカスタマイズすることの法的意味や必要とされる試験は、まだ明解になっていない、と指摘している。

IDTech_HP

なお、IDTechExは、9 月28日から30日まで、東京・秋葉原駅前のUDXカンファレンスセンター 6階で、「ビジネス・テクノロジーインサイトフォーラム」を開催する。29日の午前中には、3D印刷と技術をテーマに取り上げる。

関連記事

最新記事