電通 顧客行動分析サービス「みんなのあしあと2.0」を提供開始 AI×NFTで生活者の継続関係と回遊性を可視化しLTV向上に貢献
株式会社電通は、SUSHI TOP MARKETING株式会社との連携により、生活者と企業の中長期的な関係構築やLTV(顧客生涯価値)最大化を支援する行動分析サービス「みんなのあしあと2.0」の提供を開始した。
多様な顧客接点を横断的に管理
近年、企業は生活者との接点を一過性で終わらせず、継続的な関係構築に結びつけることが課題となっている。ウェブ閲覧やSNS利用、店舗・イベント来訪など、リアルとデジタルを跨ぐ行動を一元管理し、企業活動に活用することが生活者一人ひとりのLTV向上には不可欠となる。「みんなのあしあと」では、NFTの配布を通じて生活者の行動をブロックチェーン上に記録・蓄積し、リアルとデジタル双方のデータを一元管理することで、最適な顧客体験設計を支援してきた。
「みんなのあしあと2.0」の特徴
今回の「2.0」では、これまでの機能をSaaSとして提供するとともに、専用AIダッシュボードによる分析・レポート機能を追加。蓄積データを直感的に可視化でき、迅速な意思決定や施策改善が可能となる。
新機能のポイントとして、まずブラウザ上で利用できるAIダッシュボードを標準搭載し、NFTの発行からデータ分析まで社内で柔軟に実行できるようになった。専門知識がなくても行動傾向やロイヤルティの高い層を把握でき、自動レポート機能により報告や共有の効率も向上する。さらにSaaS化により月額制で導入・運用が容易になり、NFTは無制限発行可能。あらゆる顧客接点に柔軟に導入でき、現場主導のマーケティングPDCA推進を支援する。
加えて、生活者のNFT保有状況に基づくパーソナライズ施策の展開が可能となった。条件を満たした生活者への特典や限定コンテンツの配信、継続参加者への段階的報酬やロイヤルティプログラム連携などにより、参加意欲を高める設計が可能となる。
今後の展開
電通は引き続き、テクノロジーとクリエイティビティを掛け合わせ、メディア企業やエンターテインメント、スポーツコンテンツのIPホルダーに対して、一過性で終わらない“体験資産”の蓄積・活用を通じて事業成長を支援していく。