富士フイルムBI 「DocuWorks」と「neoAI Chat」が連携開始 生成AIによる社内文書の情報探索とデータ活用を推進、業務効率化を支援

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、生成AI技術に特化した株式会社neoAIとの技術提携の第一弾として、ドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」と企業向け生成AIプラットフォーム「neoAI Chat」の連携を開始した。これにより、DocuWorksファイルをそのままAIが解析できるようになり、社内に蓄積された情報資産の有効活用が可能となる。

「DocuWorks」と「neoAI Chat」の連携で生成AI活用が可能に

DocuWorksと生成AIの連携により、企業内データ活用を加速

両システムの連携により、「DocuWorks」で作成したファイルを「neoAI Chat」にアップロードするだけで、文書内の情報を生成AIが自動で読み取り情報探索やデータの利活用が図れる。これまでPDFやWordなど特定形式への変換が必要だった社内文書も、直接AI活用が可能となることで、業務効率化と情報探索の迅速化を実現する。

両社は2025年4月に販売・技術提携に向けた基本合意書を締結した。今回の連携はその成果として位置付けられ、企業の生産性向上とDX推進を後押しする取り組みの一環となる。

「DocuWorks」は電子の机を再現する「Desk」と、紙のように編集できる「Viewer」で構成されるソフトウェア。今回の連携では、neoAIのRAG(Retrieval-Augmented Generation)機能とOCR処理により、ファイル内の文字情報を高精度に抽出・理解する。これにより、ドキュメント管理や業務支援の精度が飛躍的に向上した。

「neoAI Chat」の画面イメージ。RAG機能により「DocuWorks」をアップロードすると生成AIが文書の内容を理解し、質問や指示に回答する。

実証実験で確認された効果

九州電力株式会社
九州電力では、工事仕様書や購入仕様書などをDocuWorksで一元管理。これまでAI活用の際に必要だったファイル変換が不要となり、今回の連携により直接アップロードが可能となり、資料作成にかかる工数を大幅に削減した。

みらいコンサルティンググループ
同グループは給与計算・税務申告などのアウトソーシング業務にDocuWorksを導入。neoAI Chatとの連携により、生成AIが文書内容をもとに確認項目を自動提示する仕組みを構築。確認作業の自動化によって、工数を約40%削減した。

富士フイルムビジネスイノベーションは今後も、DocuWorksをはじめとしたソリューションと外部技術の連携を強化し、AIを活用することで企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。

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