ハイデルベルグ MKマスターワークと戦略的提携10周年を迎えさらなる協業拡大へ パッケージ生産の効率化・省人化で成長戦略を加速
ハイデルベルグは、中国の後加工機メーカー・MKマスターワークとの戦略的販売提携から10周年を迎えた。これまでにMK製の型抜き機、グルアー、ホットフォイルスタンピング機などを世界各国へ約1,500台納入しており、両社の協業はパッケージ印刷分野における信頼と実績を積み重ねてきた。
記念イベントは、MKマスターワーク本社のある中国・天津で開催され、約100社の海外顧客が参加。両社の長年の協力関係を振り返るとともに、今後のビジョンが共有された。
さらなる協業強化と自動化ソリューションの拡大
ハイデルベルグとMKマスターワークは記念行事の中で、統合的かつ高度に自動化されたトータルソリューション分野への協業の拡大・延長に関する合意書に署名した。両社が培ってきた技術力とネットワークを活かし、パッケージ生産の効率化・省人化をさらに推進していく。
特に、MKマスターワークのロボティクス技術を活用した生産ラインの自動化は、イントラロジスティクスの最適化や人件費削減において重要な役割を担う。
成長戦略の中核にパッケージ印刷を位置づけ
ハイデルベルグのDr.ダヴィッド・シュメディング氏は「パッケージ印刷は当社の成長戦略の中核です。MKマスターワークとの協力関係は長年にわたる成功事例です。今回、この戦略的パートナーシップを延長・拡大することで、エンド・トゥ・エンドのパッケージ生産におけるシステムインテグレーターとしての当社の方針を強調することができます。お客様に効率的な包括的ソリューションを提供すると同時に、魅力的なパッケージ加工分野におけるさらなる可能性を開拓していきます」と述べている。
一方、MKマスターワーク社長のリリ氏は「当社の革新的でコスト効率の高いテクノロジーにより、MKマスターワークは近年ダイナミックな成長を続け、すでに中国におけるパッケージ加工ソリューションの市場をリードするプロバイダーとなりました。ハイデルベルグのような強力なパートナーと共に、この分野で世界的にトップクラスのプロバイダーへと躍進することに成功しました。今後も共に、強固な市場ポジションをさらに拡大していきます。」と語っている。
両社の歩みとこれから
両社の協力は2014年の提携合意に始まり、2016年のdrupa共同出展、2019年の資本提携、2020年の合弁会社設立など、着実に発展を重ねてきた。今後もパッケージ印刷業界における新たな価値創造を目指す。
