【倒産情報 大阪府】宏正印刷 事業停止、自己破産申請
有限会社宏正印刷(大阪府岸和田市磯上町)は、11月20日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。
同社は、1982年(昭和57年)7月創業、97年(平成9年)5月に法人改組された。チラシやパンフレットといった商業印刷物のオフセット印刷業者。チラシをはじめ二つ折りや三つ折りの加工を加えたDMまで幅広い印刷を手がけていた。地元企業や医療法人から直接受注するほか、同業者からの受注を拡大させ、2012年4月期には年売上高約1億5300万円を計上。その後も同程度の年売上高を維持していた。 しかし、2023年8月に前代表が死去し、同年12月から2024年2月まで大阪地裁岸和田支部より選任された弁護士が仮代表取締役となるなど社内体制が定まらなかった。前代表の死去以降、事業運営に携わっていた現代表が2025年8月に就任したが、その間に、紙やインク代、人件費の上昇分を価格転嫁できず収益が悪化、資金繰りに行き詰まった。負債は推定1億8000万円。