ハイデルベルグ・ジャパン株式会社は、スイスのメディア企業ルブメディアが、ジェットファイア50とバーサファイアLVを中心としたデジタル印刷ラインを新拠点に導入し、試運転を開始したことを発表した。ワークフロー自動化を可能にするプリネクトとの統合が決め手になったとしている。

パーソナライズ需要の高まりに応える新体制

ルブメディアはベルン近郊ケーニッツの新拠点に、コンパクトで高度に自動化されたデジタル印刷ラインを構築。ジェットファイア50とバーサファイアLVを中核に、社内の他社製ポスト プレスシステムによって構成している。

ジェットファイア 50 とバーサファイア LV の導入は、印刷部門の移転と再編を目的とした社内プロジェクトの一環で、費用対効果・自動化・品質を重視して選定された。

プリネクトとの統合でエンド・トゥ・エンドのデジタルエコシステムを構築

ルブメディアはプリネクト ビジネスマネージャーとプリネクト プロダクションマネージャーを併用し、受注から生産・後加工までを一元管理するワークフローを構築した。名刺、封筒、チラシなどの標準印刷から、パーソナライズ性が求められる高品質印刷まで幅広く対応できる。

同社の副社長ミヒャエル・クレイ氏は「ハイデルベルグのデジタル印刷ソリューションに決めたのは、同社の幅広いサービスの提供と、プリネクトによる包括的なワークフローへの統合に適したシステムに魅力を感じたからです。自動化によって、注文を迅速に処理し、損紙を削減し、オフセット印刷に匹敵するレベルの品質を実現することができます」と述べた。

ハイデルベルグはデジタルエコシステム強化を推進

ハイデルベルグのテクノロジー＆セールス責任者ダヴィッド・シュメディング氏は「スイスで導入に成功した最新のジェットファイアシステムは、ハイデルベルグの工業用分野における

製品ラインナップの強さを証明するものです。当社のお客様は、特にパーソナライズされた高品質な小ロット印刷を含むアプリケーションにおいて、当社のデジタルエコシステムにますます感心を寄せています」とコメントした。