日本HP 建設やAEC市場向け大判プリンター「HP DesignJet T870 A1モデル」を発表 AI搭載ワークフローや建設現場ソリューションも強化
株式会社日本HPは、同社のイベント「HP Future of Work Conference 2025」に合わせ、建築・エンジニアリング・建設・デザイン市場(AEC分野)向けの大判プリンター新製品「HP DesignJet T870 A1モデル」を発表。
また、AIを活用したスキャン・ベクター化機能を強化した「HP Build Workspace」、建設現場での墨出し精度を高める「HP SitePrint SMR Prism」も併せて発表した。
コンパクト設計と高い生産性
「HP DesignJet T870 A1モデル」は24インチ(A1ノビ)対応の大判プリンターで、従来モデルに比べ30%の軽量化を実現。高品質な出力と省エネ性能を兼ね備え、教育や小売業界など幅広い分野にも対応する。CAD図面から小売POPまで多様な印刷物に対応し、A1印刷を最短21秒で完了できる高速性も備えている。
サステナビリティを配慮
同機はライフサイクル全段階にサステナビリティを配慮し、再生プラスチック45%以上、再生金属10%以上を含有。100%ポリスチレンフリー包装で出荷される。日常利用では、電源オン/オフ自動スケジューラーにより最大60%の省エネを実現。また、最適化されたメンテナンスによりプリントヘッドクリーニング時のインク消費量を最大95%削減する。これにより、作業環境の快適性、品質、持続可能性、使いやすさを損なわない強力な印刷性能を提供する。
AIで図面を効率化する「HP Build Workspace」
同時に発表された「HP Build Workspace」では、モバイル対応スキャンやAIによる図面のベクター化機能を搭載。設計現場での作業効率を大幅に高める。作業時間を最大80%削減できるとされ、クラウドとの連携によってチーム全体のワークフロー改善につながる。
なお、日本では2026年春に提供を予定している。
墨出しの精度を引き上げる「HP SitePrint SMR Prism」
建設レイアウト用のロボティックソリューション「HP SitePrint」向けのアクセサリ「HP SitePrint SMR Prism」は複雑な墨出し作業を±2mmの高精度で行う。作業の手直しを削減し、建設現場の効率化と納期遵守に貢献する。なお、2025年11月から提供を予定している。