キヤノンPPS ロールにもリジットにも対応する3.4メートル幅対応の大判プリンター「Colorado XLシリーズ」発表、「第66回サイン&ディスプレイショウ」にて参考出展

キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社は2025年9月30日、独自のUVgelテクノロジーを搭載し、最大3.4メートル幅の印刷が可能な新型大判プリンター「Colorado XLシリーズ」を発表した。同シリーズは、ロール専用の「Colorado XL7 roll-to-roll」と、リジッドメディアにも対応する「Colorado XL7 hybrid」の2モデルで展開される。サイン&ディスプレイ分野をはじめとする大判印刷市場において、より幅広い用途に対応可能となる。

UVgelテクノロジー搭載3.4mハイブリッドプリンター “Colorado XLシリーズ”

多様なメディアに対応するハイブリッドプリンター

「Colorado XLシリーズ」は、バナー、紙、ビニール、フィルムに加え、テキスタイル、発泡ボード、ポリプロピレン波板、アクリル、アルミ複合板、ボール紙など、さまざまな素材に対応できる。最大52ミリ厚のリジッドメディアにも印刷できるため、広告や展示会の装飾、屋内外サインなど幅広い用途に最適な仕様となっている。

ロールtoロールモデルの“Colorado XL7 roll-to-roll”

新開発の「UVgel 860インク」と「UVgel 850 PrintHead」

印刷速度は用途に応じて3つのモードを選択でき、Qualityモードで70㎡/時、Productionモードで106㎡/時、Expressモードでは最大211㎡/時と高い生産性を誇る。新開発の「UVgel 860インク」は無臭かつ速乾性と低温硬化性に優れ、色の再現性や寸法安定性も高い。さらに、環境に配慮したTPOおよびVCLフリーであり、加えてニス不要でマット・グロス仕上げが選択できる。

新たに搭載された「UVgel 850 PrintHead」は、各プリントヘッドに4,544個のノズルを備えており、自動ノズルモニタリングと補正機能により安定した品質を実現します。1つのプリントヘッドで同時に2色を印刷できるため、CMYKの印刷に必要なプリントヘッドは2本のみとなり、オプションで3本目を追加することでホワイト印刷も可能。

ハイブリッドモデルの“Colorado XL7 hybrid”
UVgel 860インク1種でロールメディアとリジッドメディアに対応

「第66回サイン&ディスプレイショウ」に参考出展

同製品は「第66回サイン&ディスプレイショウ」にて参考出展され、サンプルと映像による紹介が行われる。

販売は2026年初頭より海外市場から順次開始される予定で、日本国内での発売時期は現時点では未定となっている。

〈第66回サイン&ディスプレイショウ 開催概要〉

開催日時:2025年10月22日(水)23日(木)24日(金) 午前10時~午後5時
会  場:東京ビッグサイト 有明GYM-EX
入 場 料 :無料 ※Webにて入場登録が必要
主  催:東京屋外広告美術協同組合
ホームページ:https://tokobi.or.jp/sds/

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