王子製紙・三菱製紙 印刷・情報用紙を値上げ、10月出荷分から 燃料費・原燃料費高騰や環境投資の必要性でコスト増
王子製紙株式会社と三菱製紙株式会社は、製品価格の改定を発表した。いずれも10%以上の値上げ。
両社とも、原燃料費や物流費、人件費の上昇に加え、生産設備の維持・修繕コストや環境対応投資の増加を理由に挙げている。需要減少による固定費負担の増大も加わり、自助努力だけではコスト吸収が困難な状況だという。
王子製紙:10月1日出荷分から
王子製紙は、印刷用紙全般(中下級紙、上質紙、塗工紙、微塗工紙など)および情報用紙全般(PPC用紙、フォーム用紙など)について、2025年10月1日出荷分より現行価格の10%以上引き上げを実施する。
三菱製紙:10月21日出荷分から
三菱製紙も同様に、印刷用紙全般(上質紙、塗工紙、微塗工紙など)および情報用紙全般(PPC用紙、フォーム用紙など)を対象に、2025年10月21日出荷分から10%以上の値上げを行う。
両社は引き続き合理化やコスト削減に取り組むとしつつも、「再生産可能な収益の確保と安定供給のために価格改定が不可欠」としている。