ザイコンジャパン サブスクリプション型キャパシティサービス「ECOLYNE」を発表 デジタルラベル印刷機を月額で利用可能、中小コンバーターの導入障壁を大幅軽減

ザイコンジャパン株式会社は、デジタルラベル印刷機「ECOLYNE(エコライン)」を「サブスクリプション型キャパシティサービス」として提供することを発表した。生産量に応じた月額利用でデジタルラベル印刷を導入できる仕組みを整え、設備投資の負担を軽減することで市場のデジタル化を後押しする。

サブスクリプション型で生産能力を確保

ラベル印刷市場では、小ロット化・短納期化の加速、柔軟な生産量調整へのニーズが高まり続ける一方、印刷機購入の初期投資が導入の大きな障壁となっていた。特に中小規模の印刷会社やEC特化のラベルコンバーターでは、資金やオペレーション要員の不足からデジタル化が思うように進まない状況が続いている。

世界のデジタルラベル印刷市場は成長傾向にあり、2025年の約123億米ドルから2035年には約206億米ドル規模へ拡大するとの予測が示されている。成長が見込まれる市場に向け、導入環境の整備は急務とされていた。

Ecolyne

こうした背景に対し、ECOLYNEでは設備所有の負担を回避しつつ、生産能力をオンデマンドで最適化できる環境を提供する。ユーザーは常に最新技術にアクセスでき、生産ラインを最新状態に保つ運用が可能となる。

Xeikon プレジデント Walter Benz 氏は「アジアの多くの地域ではラベル印刷の状況が急速に変化しています。小規模から中規模のラベルコンバーターも、小ロット化や短納期対応の需要が増えています。彼らはいま柔軟な“デジタルラベル印刷生産能力の最適化”を必要としているのです。だからこそ、私たちは最初にアジアへ ECOLYNE を投入します。所有の負担なく、シンプルで信頼性の高いデジタル生産を求める声が非常に強いからです」とコメントしている。

新機種「Ecolyne」を12月に初披露

今回のサービスで提供される新機種「Ecolyne」は、サブスクリプション型キャパシティサービスに最適化されたデジタルラベル印刷機として登場する。ザイコンが長年培ってきた技術と信頼性を背景に、いわゆる“入門機”とは異なる安定性を備える点が特徴となる。導入後のサポートや稼働率維持についてもXeikonが一貫して支援し、ユーザーは世界基準のデジタル生産環境をそのまま利用可能。

Ecolyneは12月、上海で開催される Labelexpo Asia にて初披露が予定されている。
なお、日本での発売時期は未定となっている。

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