swissQprint 導入後も進化するワイドフォーマットプリンタ モジュラー設計で「現場で成長する」持続可能な投資に、Mayfield Press社とPip n Chip社が導入
swissQprintは、ユーザーの事業成長に合わせて機能を拡張できるモジュラー設計のワイドフォーマットプリンタを展開。ビジネスニーズに応じたアップグレードにより、生産性や表現力の向上、持続可能な運用を実現する。実際に導入したMayfield Press社とPip n Chip社の事例を発表しているので紹介する。
現場でのアップグレードが可能なモジュラー設計
swissQprintのワイドフォーマットプリンタは、将来を見据えたモジュラー設計を採用。ユーザーは必要に応じてカラーチャンネルやオプションを追加でき、設備を入れ替えることなく、事業の拡大に合わせて機能を進化させることができる点が特長となっている。
Mayfield Press――バーニッシュ機能追加で点字サインを内製化
オックスフォードを拠点とするデジタル・リソグラフプリント会社Mayfield Press社は、サプライヤーの工場見学をきっかけにswissQprintの「Nyala 3」を導入した。
「見学してすぐに、価値のあるものと確信いたしました。そして、当社のビジネスに多大な影響を与えるものと判断いたしました」と、同社オペレーション責任者であるDan Warner氏は振り返る。
導入から3年後、同社はマイクロソフト社向けの大規模な点字サインプロジェクトを受注。外注せず自社内で完結させるため、Nyalaにバーニッシュチャンネルを追加するアップグレードを実施した。
この改良は1日もかからず完了し、点字アプリケーションの社内生産化を実現。稼働停止時間を最小限に抑えながら新たなビジネス領域を開拓した。バーニッシュ印刷機能の追加により、看板や案内表示への触感的な表現が可能となり、デザイン面での付加価値が大きく向上。さらに、swissQprint独自のdroptix 3Dエフェクト技術はクリエイティブワークを加速させた。
Warner氏は「お客様に提供できるサービスが格段に広がりました。今回のアップグレードにより新たな高みへ到達でき、Nyalaは当社のビジネスニーズに合わせて成長を遂げました」と話している。
Pip n Chip――中古Impala 3で生産性を飛躍的に向上
クロスステッチ用ボビンピンメーカーのPip n Chip社は、2023年11月に中古のImpala 3を導入。設置時にオレンジカラーチャンネルを追加し、スポットカラー再現の幅を広げた。
その結果、数百もの色指定に対応できるようになり、ブランドカラーの精度を重視する顧客の要求に応えている。
導入後は生産性が大幅に向上し、従来1週間かかっていた出力作業を1日で完了できるようになった。同社では現在、さらなる効率化を目指し、ロールtoロール方式の追加導入も検討している。
ディレクターのCraig Wanstall氏は「Impalaは当社の出力業務に劇的な影響をもたらしました。その精度、信頼性、そして全体的なパフォーマンスに大変満足しています」と述べている。
持続可能性を重視した設計思想
マシンの寿命の長さは、swissQprintの戦略における重要な要素となっている。今回のアップグレードについて、swissQprint UKマネージングディレクターのErskine Stewart氏は「swissQprintのマシンは、Mayfield PressとPip n Chipの両社が認めているように、その中核に持続可能性が組み込まれています。その堅牢性とモジュラー設計により、導入後何年も経ってもビジネスと共に成長するだけでなく、新たなビジネスチャンスを生み出し続けることが保証されています」とコメントしている。
swissQprintは、単なる印刷機にとどまらず、ビジネスの発展に合わせて進化する「持続可能な投資価値を持つプラットフォーム」として、世界のプリント業界で存在感を高めている。

