富士フイルムBI EcoVadis評価で4年連続最高位「プラチナ」を取得 環境・人権・倫理・調達で総合的に高得点示す

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、国際的な評価機関EcoVadis社によるサステナビリティ評価で最高位の「プラチナ」評価を獲得した。世界185カ国以上・15万社超が対象となる中、上位1%に付与されるもので、同社のプラチナ認定は今回で4度目となる。環境、労働と人権、倫理、持続可能な調達など各分野にわたり、長年の取り組みが改めて評価された。

継続的な環境施策が高い評価を獲得 資源循環の国際展開も進行

EcoVadisは「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な調達」の各分野で企業を総合評価する国際的機関であり、プラチナ評価は全分野で高水準を示す企業に付与される。

同社は特に「環境」分野で高い成果を維持しており、100点満点中90点以上を毎年獲得。気候変動対応や資源循環を重点課題に掲げ、消費電力低減に寄与するトナー開発や、商品の小型軽量化、循環を前提とした設計などを推進してきた。

A3デジタルカラー複合機「Apeos C3067」「Apeos C3061」シリーズは、国際検査機関テュフ ラインランドの「グリーンプロダクトマーク」を日本企業として初めて取得。環境配慮型製品の開発力を示す成果となった。

また1995年に定めた「限りなく『廃棄ゼロ』を目指し、資源の再活用を推進する」の方針のもと再生機事業を進め、分解・修理・部品交換を行い新品として再販売する仕組みを構築。国内では四半世紀以上にわたり再資源化率99.5%以上を継続している。

資源循環の国際展開も加速しており、2008年に中国・蘇州へリサイクル拠点を設立。2024年には欧州の資源循環を担うCircular Manufacturing Center(CMC)をオランダに開設し、2026年にはフィリピンにもCMCの設置を計画している。

人権・倫理分野での教育体制を強化 多様性ビジョンも策定

「労働と人権」「倫理」分野でも高得点を記録した。
同社は2019年度からグローバルで企業行動憲章・行動規範の教育を実施し、全役員・従業員に遵守宣言の提出を求めることで、行動レベルでの実践を促してきた。

2024年3月には、多様性ビジョン「多様なストーリーを認め合う」を制定。個々が自分のストーリーを安心して紡げる風土づくりを推進し、人権尊重の枠組みをさらに強化している。

SVP2030のもとサステナブル経営を加速

同社は今後も富士フイルムグループのCSR計画「Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」に沿い、気候変動対応、資源循環、倫理・人権の強化を推進し、サステナブル社会への貢献を目指す。

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