ミマキエンジニアリング 昇華転写用インクジェットプリンタ「TS200-1600」を発表、幅広い用途に対応する新スタンダードモデル 英・バーミンガム「The Print Show 2025」で世界初出展
株式会社ミマキエンジニアリングは、昇華転写用インクジェットプリンタ「TS200-1600(以下TS200)」を発表し、9月23日からイギリス・バーミンガムで開催される展示会「The Print Show 2025」にて世界初出展する。
TS200はファッション、スポーツウェア、オリジナルグッズなど多彩な市場での需要に応える。
昇華転写市場のニーズに対応
昇華転写プリントは、ポリエステル生地や専用コーティング素材に鮮やかなフルカラーデザインを再現できることから、アパレルやグッズ制作の現場で需要が拡大している。一方で、熟練オペレーター不足や品質のばらつきが課題とされ、誰でも扱いやすく安定した品質を提供できるプリンタの導入が求められてきた。TS200はこの課題を背景に誕生し、初心者でも高精細なプリントを可能にする。

TS200の特長と拡張する表現力
同機は同社フラグシップモデルに搭載する「330エンジン」のプリントヘッドをシングル構成で採用し、高密度・高精細な出力を実現する。新色バイオレットとオレンジを加えたインクセットは、従来再現が難しかった色彩表現を可能にし、ファッションやユニフォームのデザイン性を高める。加えて濃度を高めた蛍光ピンク・蛍光イエローも選択可能で、ブランディング効果を重視するスポーツウェアやフラッグ制作にも適している。
操作性と効率化機能
自動ドット調整機能(DAS1)を搭載し、初めてのユーザーでも安定したプリント品質を得られる。また「インクセーブ機能」により、専門知識がなくても最適なカラーバランスを保ちながらインク使用量を削減可能。さらに専用アプリ「MRA」やクラウド型モニターツール「PICT」との連携で、遠隔操作や稼働状況の可視化にも対応し、効率的な生産管理を支援する。
安定稼働を支えるサポート機能
プリントヘッドのノズルに不具合が生じても、NRS(Nozzle Recovery System)を利用することで生産を止めずに継続可能。修理を待たずに作業が続行できるため、ダウンタイムを最小限に抑える。こうした安定性が、業務負荷の軽減と納期順守を後押しする。
今後の展開
TS200は2025年10月の販売開始を予定し、年間1,000台規模の販売を目指す。イギリス「The Print Show」を皮切りに、メキシコ「FESPA MEXICO」、東京「オーダーグッズビジネスショー」、米国「PRINTING United Expo」、東京ビッグサイト「サイン&ディスプレイショウ」、シンガポール「ITMA ASIA」など、国内外の主要展示会への出展が予定されている。