MIC 販促物共同配送プラットフォーム「Co.HUB」が2025年度「グッドデザイン・ベスト100」を受賞、業界構造の課題を解決する物流デザインとして高く評価
MIC株式会社が運営する販促物共同配送サービス「Co.HUB」が、このほど、2025年度グッドデザイン・ベスト100(主催︓公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。小売店とメーカーを対象とした販促物の共同配送サービス「Co.HUB」は、店舗負担の軽減、物流効率化やCO2削減、販促物の使用率向上を実現し、リリースから2年半でドラッグストアの約半数に導入されている。
■販促物の共同配送サービス「Co.HUB」
小売業界は物流2024年問題や人手不足、業務負荷増大に直面しており、国内一大産業でありながらも労働生産性は全国平均を下回っている。
特にドラッグストアでは、メーカーごとに販促物が配送され1店舗あたり月100箱もの段ボールが届く一方、約半数は容積率40%以下と“空気”を運ぶ非効率が常態化。さらに費用と時間をかけて作られた販促物の設置率は約30%にとどまる課題も判明した。同社はこうした実態を受け、販促物流の仕組みを刷新する「Co.HUB」を開発した。
Co.HUBは、小売店および取引先メーカーを対象とした販促物の共同配送サービス。メーカー各社の販促物を一度、当社の物流拠点に集約し、店舗ごとに必要な販促物を仕分け、サイズ・重量をデジタル計測し、独自のアルゴリズムにより最適な箱を選定・梱包。積載効率を最大化した状態で、週1回効率的に配送される。
■審査員による評価コメント
Co.HUBは、店舗現場の負担軽減と物流効率化、環境負荷低減を同時に実現した販促物共同配送サービスである。
競合企業同士の相乗りが難しく、従来はメーカーごとにバラバラに配送されていた販促物を一括集約・最適梱包し、店舗ごとに週1回納品する仕組みは、段ボール使用量やCO2排出を削減するとともに、設置効率を大幅に向上させた。
さらに、バイヤー承認済みの必要販促物のみを納品し、外装に設置情報を明記するなど、現場作業の効率性に徹底して配慮している点が特徴的である。 競合メーカー間の協調を可能にした第三者プラットフォームという立場と元々別のサービスで構築していた店舗データや知見をもとに事業開発がなされており、サービス・ローンチから約2年半で全国のドラッグストア店舗の半数を超える1万店舗が導入する実績を上げている。
小売・メーカー・社会の三方よしを体現し、業界構造の課題を解決する革新的かつ持続可能な物流デザインとして高く評価された。