【倒産情報 広島県】松井印刷 破産手続き開始決
松井印刷株式会社(広島市西区西観音町)は、10月7日に広島地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。同社は1957年(昭和32年)1月創業、62年(昭和37年)12月に法人改組された印刷業者。事務用帳票や伝票などのビジネスフォーム印刷のほか、ポスターやパンフレットなどの印刷を手がけていた。地元の大手企業などからの受注をベースに事業を展開し、98年12月期には年売上高約2億8000万円を計上していた。しかし、近年は紙媒体の需要が落ち込み受注が減少、年売上高は2億円を下回る水準で推移し、収益性も振るわない状況が続いていた。この間、2021年4月に新型のオンデマンド印刷機を導入し、業況の回復に取り組んでいたが奏功せず、資金繰りがひっ迫。事業の継続が困難となった。負債は申請時点で債権者約69名に対し約1億6926万円。