【倒産情報 京都府】タカギ印刷 破産手続き開始決定

株式会社タカギ印刷(京都府(福知山市内記)は、10月7日に京都地裁福知山支部より破産手続き開始決定を受けた。同社は1934年(昭和9年)創業、61年(昭和36年)5月に法人改組。創業時は荷札製造を主業として事業を開始し、その後荷札関連業務である印刷業務に事業領域を拡大。福知山市の官公庁や民間企業から、各種事務用印刷物や商業印刷物、針金付き荷札、シール、会社案内などの印刷・加工を請け負い、2003年4月期には年売上高約8900万円を計上していた。しかし、同業者との価格競争が激しく売り上げは低迷、近年の年売上高は5000万円~6000万円にとどまり、散発的に赤字決算を計上、債務超過に陥っていた。デジタル画像処理技術を生かしたオンデマンド印刷で小ロットから大ロットまで対応できることを強みとしていたが、パソコンやデジタル機器が普及したことで受注量は頭打ちの状況が続いていた。こうしたなか、2024年に第三者へ株式譲渡するとともに同年9月に現代表が就任したが、2025年に入って資金の社外流出が発覚。支払い不能の状態に陥り、同年9月12日に役員が準自己破産を申請していた。負債は債権者約63名に対し約8340万円。

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