FFGS ジョブプランニング・面付けソフトウェア『PhoenixV7』発売

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは、ジョブプランニング・面付けソフトウェア『Phoenix』の新バージョン、『PhoenixV7』を発売した。Phoenixは、人の経験・ノウハウを必要とする「機材・資材コストをベースとしたプランニング作業や面付け作業」を、AIを用いて自動化することで大幅に省力化・効率化できるソリューション。今回発売するV7では、ページ面付けやタイリング(大サイズデータの分割)への対応、印刷機の対応範囲拡大、カッティング機への対応など、従来以上に幅広いジョブでの活用や、より詳細なコスト計算が可能になった。

商業印刷物、パッケージをはじめ、多くの分野で小ロット・多品種化が進む中、印刷会社が利益を確保するためには、これまでの仕事の進め方を見直し、人手を要する作業を中心に効率化する必要がある。一般的に、面付けの設計や使用機材の選定などの計画作業は、1~2名の専任者が担当していることが多く、とくに複数ジョブを付け合わせる場合、最適なジョブの組み合わせを算出するのに多大な時間と労力を要している。また、製版部門での面付け作業も専門的かつ高度なノウハウが求められるため、計画作業と同様、属人化しやすい。これらの計画や面付け作業は、設備の稼ffgs働効率やコストなどを左右する重要な工程でありながら、生産性を高める上でボトルネックになっているケースも少なくない。。

Phoenixは、ジョブプランニングというユニークな機能を持ち、MIS(経営情報システム)などからの受注情報や製版処理済みのデザインデータ、CADデータなどを読み込むと、利用可能な資材や印刷機の中から最適な組み合わせを選択。同時に面付け・付け合わせパターンなどを自動生成した上で、印刷時間や製造コストの試算も併せて行なうことが可能となっている。複数種類の印刷機・用紙にまたがる大量の品目であっても、わずか数分で最適なプランニング結果を導き出す。プランニング結果はカッティング・抜型用CADデータや印刷用の出力データとして用いることが可能で、木型部門や製版・刷版部門での活用も見込まれる。

今回発売するPhoenixV7は、これらの優れた機能を継承しながら、ページ面付けが必要なブックジョブ、タイリングが必要な大判ジョブなど、より幅広い品目での活用が可能にった。さらに、カットデバイスの登録や印刷機の種別ごとの詳細設定が可能になるなど、印刷方式やカッティング方式の違いによる生産時間やコストを考慮した、より精密なジョブプランニングが行なえる。

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