ホリゾン “つながる Factory Automation ”をコンセプトにIGAS2022出展、各メーカーとのコラボ展示、AGV、ロボット実演
ホリゾンは“~つながる Factory Automation ~”をブースコンセプトに、11月24日から28日まで、東京ビッグサイトで開催されるIGAS2022に出展する。
ホリゾンはポストプレス(印刷後加工)の視点から、生産システムを連携させながら自動化を実現するスマートファクトリーを訴求してきた。2019年に開かれたThink Smart Factory 2019ではメーカーの枠を超えたシステム連携を提案。2021年もHorizon Smart Factory 2021を開催し、印刷機、ソフトウェアと後加工機器の接続やロボットとの協働などを披露した。
IGAS2022ではその流れを受けて、自社の機器・ソフトウェアに留まらない生産システム全体を各メーカーとの連携を通じた“ファクトリーオートメーション”を訴求する。出展規模は過去最大で、全21システムを実演する。ブースでは二つのステージを設けて、印刷関連各社とのコラボレーション展示や、AGV(自動搬送車)やロボットを使った用紙搬送の実演などを展開する。
AGVの実演では、隣接する富士フイルムグローバルグラフィックシステムズとリョービMHIグラフィックテクノロジーのブースから印刷済の用紙搬送を実演。2社のブースから実際にホリゾンの加工機へと刷り本が自動搬送される。
ブース内のワークフローゾーンでは、7社のワークフロー製品とホリゾンのワークフローシステム『iCE LiNK』を一堂に揃える。これにより印刷工程の上流から加工までのデジタルワークフローの流れを体感できる。
ステージAのプレゼンテーションでは、ロール紙対応中綴じ製本システム、スマートスタッカーインライン無線綴じシステム、プリンターインライン無線綴じシステム、極少・中ロット向け無線綴じシステム、紙折機パレタイズシステムが提案される。ステージBのプレゼンテーションではロール紙対応無線綴じシステム、プリンターインラインシートカットシステム、プリンターインラインダイカットシステム、ロボット投入無線綴じシステム、紙ファイルメーカー、下固製本システムが紹介される。
このほかホリゾンは東京ビッグサイト東6ホールに設営される「SMART FACTORY IGAS2022」も運営する。会期中は20タイトルを超えるセッションが予定されている。
【主な展示製品】
1. ロール紙対応中綴じ製本システム iCE STITCHLINER Mark V
ロール紙の巻き出しスピードを落とさずに、最高6,000冊/時の高生産性を実現。サシミ状に搬送・折り加工をすることでシャープな折り加工を可能にした。冊子サイズや厚さに応じて各部を自動調整するため、冊子毎にページ数が異なるバリアブル製本にも最適なシステム。 【協力】SCREEN グラフィックソリューションズ
2. スマートスタッカーインライン無線綴じシステム
シートカット装置SmartStackerと無線綴じシステムをインライン化。B2サイズデジタル印刷機の印刷物の製本加工に最適なシステム。今回の実演では、SmartStackerの給紙部にAGVを採用することによる用紙搬送の省力化を提案する。またSmartStacker内部にダックエンジニアリング製の検査装置を設置し、検品作業の効率化を提案する。【協力】富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ、ダックエンジニアリング
3. プリンターインライン無線綴じシステム
モノクロデジタル印刷機のRICOH Pro 8320Sを本身用、カラーデジタル印刷機のRICOH Pro C5310Sを表紙用プリンターとして無線綴じシステムとインライン化。多品種小ロットだけではなく、1 on 1のバリアブル冊子の自動化に最適なシステム。本身側にシートカット装置を加えることで、A3用紙への多面付けを可能にし、省力化とコストダウンに貢献する。【協力】リコージャパン
4. 極少・中ロット向け無線綴じシステム
折丁給紙、無線綴じ、三方断裁までをインライン化。従来のシステムに比べ、セット替え時間の短縮と省力化を実現した。極小~中ロットのオフセット印刷物の無線綴じ製本に最適なシステム。【協力】リョービMHI グラフィックテクノロジー
5. 紙折機パレタイズシステム
紙折機への用紙搬送と給紙をAGV(自動搬送ロボット)、折丁のパレットへの積載作業を協働ロボットが行うことで、紙折工程のワンオペレーション化を可能にする。AGVと協働ロボットは、いずれも他工程に応用可能なシステム。【協力】リョービMHIグラフィックテクノロジー
6. ロール紙対応無線綴じシステムブックブロック加工機BBS-56と、無線綴じ機BQ-500、三方断裁機HT-1000Vをインライン化した中ロット向け製本システム。ブックブロック加工機BBS-56は、連長用紙にミシン目を入れてプラウ折した後に、定寸でカットして集積し、ブックブロックを作成する。さらに厚さが異なるバリアブルジョブもセット替え無しで生産可能。【協力】ミヤコシ
7. プリンターインラインシートカットシステム
imagePRESS C810と、シートカット装置SmartSlitterをインライン化したシステム。集積装置CSD-40SMSL により指定した枚数で区分けしスタックすることで、ピッキング作業の負担を軽減する。【協力】キヤノンマーケティングジャパン
8. プリンターインラインダイカットシステム
AccurioPress C14000 と、型抜き機RD-N4055+集積装置CSD-40RD、さらに帯掛けロボットをインライン化したシステムで、名刺生産工程の自動化を提案する。【協力】コニカミノルタジャパン、ダックエンジニアリング
9. ロボット投入無線綴じシステム
VALEZUS T2200 で印刷した本身を、協働ロボットが製本機に自動で投入する。オペレーターによる加工機への本身投入作業を省き、印刷から製本、断裁工程までの自動化を実現。【協力】理想科学工業
10. ペラ丁合鞍掛け中綴じ製本システム iCE STITCHLINER Mark IV
自動化と製本品質の向上を追求した次世代型中綴じ製本システム。優れた操作性で製本の効率化と製本品質の安定化を実現し、多様化する市場のニーズに柔軟に応える。
11. 紙ファイルメーカー
型抜き装置・糊付け装置・紙折機をインラインで接続した紙ファイル作成システム。プラスチック製クリアファイルに代わる商材で、脱プラスチックに貢献する。
12. 下固製本システム
無線綴じ機BQ-500にオプションの見返し供給装置ESF-1000と寒冷紗供給装置GF-500使用することで、本身に見返しを貼り付け、寒冷紗を使用した上製本の下固工程の自動化を可能にする。
その他の出展機器