全日本印刷工業組合連合会産業戦略デザイン室は2026年１月23日、横浜・象の鼻テラスで「Xi＝体験インテグレータ」のコンセプトを来場者が直接体感できるイベントを開催する。2023年の全日本印刷文化典広島大会で注目を集めた未来の印刷業像「Xi」の最新プロトタイプを公開し、ワークショップやデモ展示などを通じて、印刷会社が体験価値を扱う事業者へ進化する可能性を提示する企画として展開する。

Xiのコンセプトを“見て・触れて・仕組みまで理解する”イベントを横浜で開催

産業戦略デザイン室が提案してきた未来の印刷産業ビジョン「Xi（エックスアイ）」は、SFプロトタイピングの手法から生まれた新たな業態・職種であり、“体験価値をインテグレートする人々”を示す概念として提示されてきた。今回のイベントは、その中核となる「体験価値×印刷」の最新プロトタイプを一堂に公開する。

3部会の研究成果を一挙公開　共感型ショッピング体験や防災BCP企画も発表

産業戦略デザイン室では現在、「北極星部会」「イノベーション部会」「SR部会」の３部会体制で未来戦略の研究を進めている。同イベントでは、その各部会が取り組む実証や企画内容がまとめて紹介される。

北極星部会は、Xiの実装を視野に「中身のみえない商品を感性だけで選ぶ共感型ショッピング体験」の実証実験をコンビニエンスストアで実施。地域における防災・BCP力の向上をテーマとした新たなプログラムも計画している。

イノベーション部会は、今期あらためて実施しているSFプロトタイピング・ワークショップの取り組みを紹介。さらにSR部会は、公民連携の視点からまとめた冊子「SR調達が変える! 公民連携のススメ」を公開し、社会課題と印刷業の関わりを示す資料として披露する。

未来の産業像を来場者自身が体験し、自社の事業のヒントを得られる構成として企画されており、印刷会社が“体験インテグレータ”へ進化するロードマップを考える一日となる。

開催概要

開催日時：2026年1月23日（金）13:00～18:00（予定）
会場：象の鼻テラス（神奈川県横浜市中区海岸通1丁目）