高速オフセット 厚労省が評価「くるみん認定」取得 産休延長・男性育休100%達成など独自制度で子育て支援
株式会社高速オフセットは、厚生労働省より次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん認定」を取得した。
これは、一般事業主行動計画を策定し、子育て支援や労働環境改善など8項目において、一定の水準を達成した企業に与えられる認定制度。高速オフセットは、法定基準を上回る独自制度を整備し、社員の多様な働き方を推進してきた実績が評価された。
法定を上回る支援制度
高速オフセットでは、出産や育児に関する支援制度を法令基準以上に整備している。女性社員には法定より28日長い産前産後計126日の有給休暇を付与し、男性社員には5日間の有給「配偶者出産休暇」を用意。また、育児時間制度も男女問わず適用可能とするなど、柔軟な支援体制が特徴となっている。
男性育休、全社的に浸透
社内報やイントラネットで制度を継続的に周知し、所属長を通じて各部署への浸透を図ってきた結果、男性社員の育休取得率は年々上昇。2020年度に20%だった取得率は、2022・23年度に50%となり、2024年度にはついに100%を達成した。
実際に2023・24年度の育休対象者7人のうち5人が育休を取得。さらに6人が配偶者出産休暇を利用しており、対象者全員がいずれかの制度を活用できている。
2024年度には、制作部の44歳男性社員が第2子誕生を機に約8カ月間の育児休暇を取得。無給であるものの雇用保険から育児休業給付金の活用を前提に制度を利用し、社内報では「職場の理解があって嬉しかった」と体験談を共有した。妻からは「家族の時間を共有できたのは大きな財産」との感謝の声も寄せられた。
今後も制度改善を継続
高速オフセットでは、今回の認定取得を一つの節目とし、今後は育休取得者の業務を代行する社員へのサポート手当の導入なども視野に、支援体制のさらなる充実に取り組んでいく。取得・復帰を円滑に進めるためのマニュアル整備も進行中で、社員が安心して仕事と育児を両立できる職場づくりを一層強化していく。