共同印刷 ゼロボードおよび長瀬産業との3社で、印刷業界におけるサプライチェーン全体のGHG排出量削減をめざして連携

共同印刷株式会社は、株式会社ゼロボードと長瀬産業株式会社とともに、出版商業印刷物のカーボンフットプリント(CFP)算定支援に向け、GHG 排出量の一次データ比率を高める取り組みを開始する。
なおGHG 排出量の一次データとは、自社または取引先から入手する、企業固有の活動量データ、排出量、あるいは排出原単位。

本やカタログなどの出版商業印刷物のCFP算定は、現状では環境省などが業種や製品別に平均し公開している「二次データ」(排出係数)の活用が主流となっているが、サプライチェーンのカーボンニュートラルを進めるためには、企業のGHG 排出量削減の取り組み効果をより見えやすくする「一次データ」の活用が注目されている。

共同印刷とともに取り組むことになった株式会社ゼロボードは、温室効果ガス排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard」の開発・提供や、電力・環境価値に関するコンサルティング、ブランディング・キャンペーン支援などを行う企業。
また長瀬産業株式会社は、化学品、合成樹脂、電子材料、化粧品、健康食品等の輸出・輸入及び販売を行う会社。
この3社による取り組みは、印刷に強みを持つ共同印刷と、化学系専門商社でインキ・製紙メーカーとのネットワークを有する長瀬産業が印刷業界のサプライチェーン上にある各社から一次データを収集。そして、長瀬産業のパートナー企業であるゼロボード社のシステムであるGHG 排出量算出・可視化クラウドサービス「zeroboard」を活用することで、出版商業印刷物の一次データ比率を高め、より正確なCFP算定に貢献するもの。
また、同取り組みに参画する印刷業界のサプライチェーン上の各企業においては、一次データを提供することで自社のGHG 排出量削減の取り組み効果をより正確に反映できるなどのメリットが期待される。

まずは2023 年春を目安に、共同印刷の有する情報をもとに一次データ比率を高めた一般商業印刷物のCFP 算定に取り組む。今後、印刷業界における出版商業印刷物のCFP 算定を活発化させることで、サプライチェーン全体のGHG 排出量削減への貢献をめざす。
3社は共同でzeroboard の活用による脱炭素支援に取り組んでいく。印刷本来の目的である情報伝達手段として有益で環境にもやさしい印刷物のあり方をめざし、精度の高いGHG 排出量可視化、削減ソリューション提案を通じて、カーボンニュートラル実現に向けた継続的な協力体制を構築していく。

共同印刷株式会社 https://www.kyodoprinting.co.jp/
株式会社ゼロボード https://zeroboard.jp
長瀬産業株式会社 https://www.nagase.co.jp

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