全印工連 「大喜利印刷店(展)」〝印刷の未来〟テーマにクロストークイベント

左から出村氏、小野氏、篠原氏
左から出村氏、小野氏、篠原氏

全日本印刷工業組合連合会のCMYKプロジェクトで展開する「大喜利印刷」は4月7日、「大喜利印刷店(展)」のクロストークイベントをオンラインで開催した。「大喜利印刷店(展)」は4月8日(木)から11日(日)の4日間、東京都渋谷区のSHIBUYA QWS(渋谷キューズ)で開催される。

トークイベントでは、篠原紙工の篠原慶丞社長、博報堂クリエイティブディレクターで雑誌『広告』編集長の小野直紀氏をパネラーに、Konelの出村光世代表取締役がモデレーターを務め、「印刷の未来」の可能性について語られた。

篠原社長は、見積もりを出さずに本の製作を受注したことがあり、その経験から「予算が決まっていると、どうしてもその範囲内でできる仕事になってしまいます。見積がないことで、コストではなく、お客様にとってより良いものをつくることに目が向き、様々な提案が生まれます。こうした考え方がデザイン・製作スタッフに根付いたことは、他の仕業務の中で活きてきます」と社員のマインド育成の重要性を語り、提案型の印刷会社となるためのヒントを示した。

小野氏は「雑誌『広告』では、ほとんどテーマしか決まっていない状態で篠原紙工さんにご協力をお願いしたこともありました。自分たちだけでは素材や手法が限られてしまうところ、多くのインスピレーションを得ることができました」と印刷加工会社が上流工程から関わるメリットを挙げた。

「大喜利印刷店(展)会場の渋谷キューズからLIVE配信
「大喜利印刷店(展)会場の渋谷キューズからLIVE配信

「大喜利印刷店(展)」では、これまで製作したプロダクトの展示。また、“ご縁”にかけて各プロダクトのアイデアを5円で販売する。出店の印刷会社には直接相談や商談のコンタクトが可能。

「大喜利印刷」は全印工連産業戦略デザイン室が、対外広報戦略の一環で推進するクリエイティブユニットCMYKプロジェクトで展開している。ツイッター上の「#欲しい」のつぶやきから、印刷廃材を再利用したユニークなプロダクトを開発。大喜利印刷の第1期プロダクトは、2019年3月に米国テキサス州オースティンで開催された「サウス・バイ・サウスウエスト2019」の会期中、経済産業省主導で設営された日本館「THE NEW JAPAN ISLANDS」に出品し、好評を博した。

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