シンクイノベーション グッズ製造を自動化・自動機を開発、「缶バッジ量産型高速自動」、「簡易缶バッジ製造機」、「ナスカン取り付け自動機」、「OPP袋入れ自動機」、「ラベル貼り自動機」、「Tシャツたたみ自動機」
グッズの企画・開発・製造の一貫システムを提供するシンクイノベーション株式会社(本社・愛知県名古屋市中区栄、三輪直之社長)は9月9日、東京都立産業貿易センター浜松町館でメーカー・販売店向けの約100人が出席して「グッズ製造業自動機・自動化発表会」を開催した。「缶バッジ量産型高速自動」、「簡易缶バッジ製造機」、「ナスカン取り付け自動機」、「OPP袋入れ自動機」、「ラベル貼り自動機」、「Tシャツたたみ自動機」「3Dスキャナ」を公開し実機によるデモを行った。
三輪直之社長は「2030年問題を前に安定生産や価格競争力の強化、人的ミスの削減のために自動化を進める。日本は5年後に最低賃金が1500円となり、労働人口は300万人減少すると予測されている。生産の安定性、人件費削減の課題に対応しグッズ業界の自動化を進めていきたい」と開発の目的を述べた。新製品は9月30日と10月1日に池袋サンシャインシティで開催される「オーダーグッズビジネスショー2025」で一般向けに公開された。
シンクイノベーションはスマホケースを中心に幅広いラインナップの小物雑貨の印刷、Tシャツ・パーカー・トートバッグ・ジャケット・ユニフォーム等のテキスタイル印刷、アクリル加工、3D撮影・印刷加工から商品企画、製作、販売、出荷までを一本化。グッズに関わるノウハウを駆使したコンサルティングまで行い、高い評価を受けている。
自動機はロボット生産システム会社のユニテックス(本社・長野県駒ケ根市赤穂、高藤大議代表取締役CEO)と共同開発。ユニテックスは2001年創業、長野県駒ヶ根市に本社を置く自動化・省力化機器、加工や組み立て、検査、梱包の作業のロボットシステムを開発する。
発表された製品は・缶バッジ量産型 高速自動機・缶バッジフレキシブル自動機・ナスカン取り付け自動機・OPP袋入れ自動機・ラベル貼り自動機・Tシャツたたみ自動機・ペット用3Dスキャナの自動機の7製品。
高速缶バッジ自動機
「缶バッジ量産型 高速自動機」は、1時間に7000個の生産が可能で、プリントから切り抜き、挟み込みまでを完全自動化し、人員を配置する必要がなく、完全自動機化を実現した。「缶バッジフレキシブル自動機」は、高速自動機の簡易型。「ナスカン取り付け自動機」は、アクリルキーホルダーなどにチェーンを取り付ける際のナスカン作業を自動化する。缶バッチ自動機は、製造工程を自動化することで、大量生産や省人化を可能にした。安定した品質で効率的に缶バッジを作成する。 印刷、カット、圧着作業を自動で行い、大幅な省人化と安定した品質で 常に一定の力でプレスを行い、手動作業で生じる品質のばらつきがなく、均一で安定した仕上がりが得られる。缶バッジはアニメ・ゲーム等の市場で「推し活」グッズが、企業イベント等の市場が広がっている。
ナスカン取り付け自動機
ナスカン取り付け自動機は、アクリルキーホルダーなどのグッズに、ナスカン(キーホルダーなどのフック部分)を自動で取り付ける。「OPP袋入れ自動機」、「ラベル貼り自動機」はクリアファイル、文具、衣料品などをOPP袋に自動で封入するグッズ包装機。袋の開封から袋詰め、シール、ラベル貼りまでの一連の作業を自動化する。
缶バッジフレキシブル自動製造機
多品種・省人化を両立し、缶バッジ自動製造機シリーズの中位モデルとして位置づけられる「缶バッジフレキシブル自動製造機」は、缶バッジの上のパーツ、下のパーツを置いていくと自動で供給され、自動でカットして搬送する。治具の交換により、57ミリ以外のバッジにも対応。缶バッジの受注は57ミリが全体の7割を占めており、大きいサイズの缶バッジやそれ以外のサイズも製造でき、同一ラインで自動生産する。
缶バッジサイズに応じた自動カットが可能で、フィルムもガルバノで抜いている。さらに、パーツの不良検知機能を備え、不具合があれば自動で供給を止めることができる。
金具装着を自動化する「マルカン・ナスカン取付自動機」
「マルカン・ナスカン取付自動機」は、キーホルダーの金具装着を全て自動で行う。並べられたキーホルダーをカメラで撮影し、穴の位置や形状を解析。ハンドロボットが座標を認識し、マルカンを広げてキーホルダーを差し込み、ナスカンを装着して閉じるまでを全自動で行う。写真で座標を取り、どこを拾えばよいかを自動で判断しながらロボットが動作する。
生産スピードは10〜15秒で1個を装着し、手作業の約20秒を上回る効率を実現した。価格帯は2,000万〜2,500万円を想定。画像認識技術を活用した自動機となっている。
ラベル貼付から穴明けまで「個包装ヘッダー・ラベル取付自動機」
袋詰め製品の最終仕上げを自動化し、ラベル貼付から穴明けを行う「個包装ヘッダー・ラベル取付自動機」は、ラベルプリンタ一体型で、商品に合わせたバーコードを印字・貼付、穴開けまでを自動で行う。食品や菓子のような、ホッチキスが使えない業界でも、安全に流通できる。受注領域を拡大できる自動機としても注目されそうだ。1個あたり約15秒で加工が完了し、従来の人手工程を大幅に短縮する。
OPP包装自動機
OPP包装自動機は缶バッジやアクリルキーホルダーなどを押し込んで袋を開封・
封入・封緘・排出まで自動で行う。缶バッジのほかハガキサイズまで対応し、多品種少量生産に対応する。
Tシャツたたみ・袋入れ自動機
従来のTシャツたたみ機は一枚づつ人手を必要としたが、Tシャツたたみ・袋入れ自動機は20枚単位で束ねてセットすれば、ロボットハンドが一枚づつ取り出し、折りたたみから袋詰めまでを自動で完了する。
- 企業情報
- シンクイノベーション株式会社
(本社)愛知県名古屋市中区栄1-29-27 東海商事ビル4・5F
https://sync-innovation.co.jp/





