広島・帝旺グラビア印刷 事業停止、自己破産申請へ(新型コロナウイルス関連倒産)

広島県の帝旺グラビア印刷株式会社は、6月30日に事業を停止し、事後処理を弁護士等に一任。近く広島地裁へ自己破産を申請する予定。負債は約2億5000万円の見込み。
同社は、1957年に設立したグラビア印刷業者。菓子、水産練り製品、麺類などの食品パッケージ用フィルムのグラビア印刷を手がけていた。同年9月に現所へ工場を新築して広島市中区から本店移転し、両面同時印刷できる7色グラビア印刷機を導入して受注を拡大。高機能フィルムの開発も行い販路の拡大を図ってきた。
しかし、2020年春以降、新型コロナウイルスの感染拡大によりエンドユーザーである食品メーカーの生産調整、縮小の影響を受けて受注が落ち込み、2期連続で2000万円以上の赤字を計上し、債務超過に陥っていた。借入金が重荷となり、原材料価格の高騰がさらに収益を圧迫、6月の支払いが困難な状況に陥り事業の継続を断念した。

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