広島・イメージパーク 破産手続き開始決定受ける(新型コロナウイルス関連倒産)

広島県の印刷会社である株式会社イメージパークは、7月7日に広島地裁より破産手続き開始決定を受けた。同社は6月30日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入っていた。負債額は1億3,055万円。

同社は、1992年に設立。当初はチラシなどの企画デザイン、写真製版に伴う版下作成を主体としていたが、商業印刷の需要後退に伴い、2010年以降、会社案内や商品カタログ、チラシなどの印刷のほか、屋外看板や販促物、ホームページなどWEBサイトの企画・制作を本格化。フリーペーパー誌「グルメクーポン」「ウキウキガイドエキキタ」なども発行していた。
しかし、紙媒体の印刷需要が低迷するなか、価格競争の激化により業容の縮小を余儀なくされ、散発的に赤字を計上するなど債務超過の状態が続いていた。この間、経費削減に努める一方、再建にも取り組んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で得意先の飲食店などからの広告受注が急減。業況改善の見通しが立たなくなった。

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